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“ Life is like riding a bicycle. To keep your balance, you must keep moving. ” 「人生とは自転車のようなものだ。倒れないようにするには走らなければならない」。私が尊敬するアインシュタイン博士 (Einstein) の言葉です。
40数年間の人生を生きてみて感じること。それは自ら行動することによってのみ道が開かれるということです。才能や運、出会い、タイミングも大切でしょう。でもそれ以上に大切なこと。それが走ること、走り続けることだと私は思います。
分岐点を目の前に、左に行くべきか右に行くべきか迷う必要などありません。どちらに行ってもあなたにはバラ色の人生が待ち受けているのです。
道中の不幸や不運にも翻弄されることなく走り続ける。思わぬ幸運に遭遇することがあれば天に感謝し、そしてまた走り続ける。
人生には間違った判断もあるでしょう。間違えに気づけば正せばいい。倒れることもあるでしょう。起き上がればいいのです。走って走って走り続ける。その先には今のアナタには想像もつかないような素晴らしい人生が待ち受けているのです。
(2008年元旦・箱根の森にて記す)
「パパ。世界でいちばん長い名前の国ってどこかわかる?」。10歳の息子にこんな質問をされました。中点も入れると18文字の“セントビンセント・グレナディーン諸島”が正解のようです。カリブ海に浮かぶ島国です。いつの間にか私を困らせる (irritate) ような質問をするようになりました。
年長の頃から母親と別々に暮らしている息子です。以来、どこへ行くのも一緒で、海外出張にはいつも彼を連れていきました。地図を見ているうちに世界中の国名や首都、国旗の柄までも暗記してしまったようです。
私と違ってノッポ (skinny) 君の彼。いくら食べても太りません。甘いものは大嫌いで大好物は塩辛。将来は飲ん兵になるのかな。私がつけたあだ名は“オヤジ小僧”。赤ペンを片手に競馬新聞を熟読する姿も似合う不思議なヤツ。もうすぐ5年生なのに自分で髪が洗えない甘えん坊です。
「世界でいちばん君のことを愛している人は誰だかわかる?」。ニヤニヤ (giggle) しながら私のほうを指差してくれました。
“速い選手はいるが強い選手はいなくなった”(関東学連青葉会長)。箱根駅伝の結果を受けてのコメントです。確実に完走できるような“強さ”を優先するか、優勝を狙うための”速さ“を優先のするのかで指導方法は大きく異なります。最もバランス感覚に秀でたチームが駒澤大学だったのだと思います。
テレビで観ているとあまり気づきませんが箱根の坂は過酷です。歩くだけでも辛い急坂。その急坂を駆け抜ける選手たちの精神力は尋常ではありません。大会史上初めて3校が途中棄権する結果になりましたがそれほど箱根駅伝は過酷なレースなのです。選手全員に拍手を贈りたいと思います。
日本でオリンピックが開催され駅伝が正式種目になることを夢見る私です。温暖化がすすむと箱根が今の東京のような気候になるという説もあります。海と山の幸に恵まれた富士が見える箱根。私が大好きな場所です。
運転中の会話。これがなかなかの曲者(くせもの)です。
運転している本人は運転に集中しています。言葉を吟味したり聞き手を気遣う余裕はあまりありません。表情を覗うチャンスも限られます。手足を縛られ目隠しをされた状態に似ています。コミュニケーション・ブレークダウンに陥りやすい苛酷な環境だといえます。
些細やことで誤解をしたりあるいは誤解されてしまう危険性。車の中には悪魔が潜んでいるのです。自分でハンドルを握るときにはこのことを肝に銘じているつもりですが時にうまくいかないこともあります。
世間話や冗談ならよいのです。少々、込み入った話、異論・反論が入り混じるような繊細な話題、この対応が実に難しい。
日頃、指導で教えているはずのことが、プライベートで実践できていない自分を発見することがあります。弁力の峰は高く険しいと実感する瞬間です。
まだまだ愚かな私ですが、その愚かな自分をプロの目で分析できること。これが唯一の救いでしょうか。
“声を使う仕事はやめなさい”と私が主治医から宣告されたのが4年前でした。先天的な扁桃腺肥大。日常的に声を使うこと、喉にポリープが出来たことも理由です。いったん発熱すれば40℃、食べ物が摂取できないほど喉が腫れてしまいます。抗生剤の投与は体に負担がかかります。
スピーチを教えることは私の天職(call)です。負けるわけにはいきません。イソジンを携帯し暇さえあれば喉を洗浄します。喉の湿布やマッサージも心掛けました。湿度のある南の島に足を運ぶことも私の体には好都合です。指導以外のプライベートの時間にできるだけ無口でいる、家族と話すときでさえ声を荒げることはしないようにしています。だからこそ弁塾の仕事が続けられているのです。天に感謝。
ナレーターとして活躍する女性が命ともいえる言葉を一時は失いながら奇跡のカムバックを果たした沼尾ひろ子さん。私に勇気を与えてくれました。
一命は取り留めたものの告げられた病名は脳梗塞、検査で言語中枢をつかさどる左脳に8センチ程の脳梗塞層が見つかり以前と同じ仕事ができるかどうかと通告されたそうです。
“後遺症に苦しむ人に頑張らない勇気と前に進む勇気を持ってもらいたい。私がどう自分と病と闘い乗り越えてきたかを知ってほしい”。
成田でスタッフを見送り私だけ都内に戻ります。"アレ、先生行かないの?“と私の気まぐれに皆戸惑い気味ですが”じゃあ行ってきま~す“と素っ気無いこと。”先生が行かないなら私たちも行きません”などと言ってくれるかなあ、等と思っていた私がバカ? リーダーとは常に孤独なのですね。皆元気にグアムに飛び立ちました。
さて、昨秋から不安だった胸の痛み。良性だったことが判明、先ずはひと安心です。急激に痩せたことも医者の判断を誤らせたらしく“万一のことを考えておいてください”という言葉が私を不安にさせていました。
生命保険のパンフレットを取り寄せては見比べては一人悩んでいたのです。人前では元気でいることが私の"仕事“です。私の体調を気遣ってくれる人はいません。”福澤先生を演じる“ことに少しだけ疲れていたせいもあり、今週一週間は一人でリフレッシュしようと思います。
なぜか私の足は羽田に。空いている飛行機に乗ってミステリーツアーの始まり始まり~。じっとしていられない性格の私なのです。
カプセルホテルより狭い。すごく揺れるから眠れない。時間もかかる。それでも寝台車が大好きな私です。
初めて寝台車に乗ったのは札幌~美幌間。小学生の頃です。東京から鹿児島まで寝台車乗ったのは中学生時代、夏の一人旅でした。大学生時代には京都や大阪のスピーチコンテストに参加するときは新幹線には乗らず大阪行きの「銀河」を利用しました。私の寝台車好きは今でも続いています。金沢や高岡に行く際には寝台車を利用します。
寝台車から見る景色は何ともいえない哀愁があります。踏切の音、田んぼの向こうに見える民家の灯り、通過していく無人の駅。どれもみなちょっと寂しいような懐かしいような不思議な感じがするのです。
今年3月のダイヤ改正で「銀河」をはじめいくつかの寝台車が廃止されることが決まりました。寝台車の車両を箱根新弁塾館の森に保存することを真剣に考えている私です。運搬費だけで相当が費用がかかりそう。でも実現するゾ。
“ Will you marry me? ” なんていう台詞を映画で見る度にカッコいいなあ、と思う私です。 ” 結婚してください“っていう日本語は何かダサイ。これって偏見? でも・でも、何かが違う気がするのです。英語のほうがイケテル。 ” 結婚しよう”のほうがまだマシかな。この際、ルー大柴のノリで ” You 君と me 僕は marry しちゃおーぜ“なんてどう? とにかく日本語の“ください”の響きがダメ。こんな風に感じるのは私だけかな?
高級ホテルのリッツ・カールトンが男性のプロポーズの演出を助けるプランをスタート。アレアレこんな時代になっちゃった? プロポーズは男が最高の弁力を発揮する舞台でしょ。一生に1回のガチンコ勝負っ!だったら自分で考え、演出するのが道理ってもの。これを人任せにするなんてもったいないではありませんか。
ホテル側のコメントにまたびっくり。“プロポーズをしたいという男性からの相談が多く寄せられていた。その都度、演出を考えてきたが、成功した男性から感謝の声が寄せられたため正式なプランとして採用することになった”とか。
ルーレットを回す。マス目を進む。億万長者を目指す。 タカラの『人生ゲーム』です。
誰もが一度はこの、ルーレットを回すゲームに熱中したのではないでしょうか。今年で発売40周年、要望が強かったオーダーメード版の発売が決まりました。実際のエピソードをマス目に印刷、入力はネットから、約45日で自分たちだけの『オリジナル人生ゲーム』の完成です。巨大化するブライダルビジネスの人気商品になりそうですね。
さて、この『人生ゲーム』。チョットしたアイデアを思いつきました。『人生ゲーム:弁力版』です。 スピーチ下手な若者が様々なスピーチ体験を通じて弁力に磨きをかけ、最終的には億万長者になるというストーリー。
“結婚式のスピーチで大爆笑:$10000もらう”。“浮気がばれたけど弁力で乗り切る:$50000もらう”なんて面白そう? “福澤先生に叱られて$7500払う”もいいかな?Wii のようなシミレーションゲームは得意ではない私ですが『人生ゲーム:弁力版』にはワクワクしています。
アメリカで私が見た世界地図。さてさて、日本はどこに? ミシガン州の大学に留学していた私は愕然としました。日本の位置はナント地図の東の端の端に小さく印刷されていて、しかも本州が途中でちぎれているのでした。
たかが地図、されど地図。日本人としての私のプライドは傷つきました。体が2つに裂かれたような心境でしょうか。ダメな地図ばかりではありませんがアメリカにはこんな地図もあるのでした。
さて、私が一時期勤めていた出版社学研。とんでもない失態を演じてくれました。音声ガイド付きの地球儀が中国政府から圧力を受けて台湾を単なる「台湾島」と表記していたのです。
“中国の工場で生産しているため、中国政府の指示に従わざるを得なかった”のコメントには驚きです。
“工場が中国にあり中国政府から表記を変更しないと日本への輸出を認めないと迫られた。すでに注文が殺到していたので、仕方なく中国政府の指示に従った”。
国家のアイデンティティーを無視する行為。下劣以外の何物でもありません。
ファミレスじゃあムードがないし、高級レストランは気が引けちゃう。そんな方にお奨めなのが汐留にある「オレゴン・バー・アンド・グリル(Oregon Bar and Grill)」。シティーセンターの42階、オレゴンの大自然をイメージした空間、イルミネーションの大パノラマ。テーブルのレイアウトが広めなのもグー。最高のデートスポットですゾ。
この店の看板はステーキ。メキシコ産の牛肉なんです。炭火でじっくり焼き上げた香ばしさは格別。ヒレでありながらロースのような柔らかさです。こんな絶品料理をお手軽価格で楽しめるレストランはなかなかありません。
“アメリカ料理は美味しくない”。私も以前はこんな固定観念を抱いていました。今は違います。日本のテレビ番組『料理の鉄人』がアメリカで大ヒットをしたこともありアメリカ料理は確実に進化し続けているのです。
合宿中の突発的な発熱。喉は腫れ起き上がることさえできません。私を指名して集まった60数名の生徒さんには申し訳ないのですが他の先生に代講していただいたことがあります。今から12年前、私が塾講師をしていた頃の話です。
“いつ再開していただけますか?”。これが塾側の対応でした。塾や予備校は”ドタキャン“が許されない世界です。多少の熱や病気という理由で休講はできないのです。
滞在先近くの鴨川病院に行き点滴を打ちます。医者の判断は“要入院”。それでも入院するわけにはいかないというプレッシャーが私を襲います。
さて、今晩は看病する側の私です。コンビニに買ってきた鮭のおにぎり。これを使って即席のお粥をつくります。フライパンにお湯を注ぎおにぎりをまぶします。少量の塩と醤油を入れて弱火でグツグツ煮込めば即席お粥の出来上がりです。デザートはブドウのゼリーに桃缶を混ぜてみました。これで私の愛する人の熱が下がってくれるといいなあ。
“人が失敗することを望むのではなく成功することに拍手をおくる人”、こんな人間になりたいと私は思います。謹慎が解け土俵に復帰した朝青龍。様々な異論反論 (pro and con) があるでしょうが、復帰した以上、彼の活躍を見守ってあげたい。これが私の素直な気持です。
“強いだけじゃダメ”とはメディアのコメントですが、強いだけでかなり立派なことだと私は思います。マスコミに非難されプライベートも暴露される中、体力を維持していくことは並の人間にはできる芸当ではありません。 品格ウンヌンの議論もあるでしょう。でも、相当の精進をしなければ横綱までに登りつめることはができない。これも事実なのです。
ほとんどの力士は20歳台の青年です。多少の“悪さ”にはお灸を据え反省していただく。そして、禁が解けたら暖かく迎えてあげる。外国人力士ならなお更のこと。文化や言葉の壁を越えて日本で過ごすだけでもたいへんなことなのですから。
優勝しなくても結構。15日間無事、勤め上げ心身共に大きく成長してもらいたい。頑張れ・朝青龍!
どうすれば人を説得できるか”。説得力を引き出す最大のポイント、それは話し手のエンスージアズム (enthusiasm) です。 エンスージアズムとは話し手の情熱やエネルギーのこと。
..“あの人の話って説得力があるよね”。こんな人はエンスージアズムに満ち溢れています。エンスージアズムは身に付けるものではありません。アナタ自身の中に既に存在するのです。”本気でそう思っているか?“、”真剣か?“、それによって相手に伝わる度合いが変化するのです。アレコレ考える必要はありません。素直なアナタをストレートに表現すればいいのです。
説得とは単に言葉を伝える (transmit) 作業ではありません。エンスージアズムを媒介とした共感を呼び込む作業なのです。“僕は誠実な男です。だから付き合ってください”。こんな陳腐な言葉で女性に言い寄っても期待はできませんね。大切なのはエンスージアズムなのです。
エンスージアズムも十人十色。元気溌剌なエンスージアズムもあれば静かで穏やかなエンスージアズムもあります。個性溢れるアナタ自身のエンスージアズムを素直に表現する。これが説得力を醸し出す最大の武器なのです。
“今晩どうする?”― 「えっ」―“送っていこうか”ー「うん」。 こんなトンチンカンな会話をしていた学生時代の私です。ほろ酔い気分の彼女を前に“今晩どうする?”では返答のしようがありませんね。お泊りデートのチャンスを自ら逃してしまう純情な男の子。それが当時の私でした。
“今晩どうする?”。これはダメな誘い方。相手が返答しづらいからです。「お泊りしてガンガンエッチしよう」などとは女性の側からは言えないですよね。“お泊りする? それとも帰る?”。相手に選択肢を与える。これで少しだけ返答ががしやすくなります。
でも、“帰る?”という言葉をはね返して「いいえ、帰らない」と言うには相当な勇気が必要になります。もっと良い言い方は?“帰る? それともお泊りする?”。このほうがずっと承諾しやすい。黙っていることが返事になるような誘い方、これが共感をされやすい弁力です。 質問のあいだに少し間をおくこともテクニック。
さてさて、最近の私のプライベート。”帰る? お泊りする?“―「そうね。もっと飲もっ?」。 誘い方以上にタイミングも大切なのでした。頑張れ福澤先生っ!
消費税 (consumption tax) を7%に引き上げること。これが元々のスケジュールだったはず。参院選で与党が大敗、当初の予定は崩れてしまいます。信用できない自民党。頼りない民主党。時代遅れの社民党。名前が怖い共産党。これが国民の大方の見方ではないでしょうか。
政治家もこのことを重々承知しています。このまま衆院選を行なえば自民党は確実に議席を減らします。それでも民主党が単独で政権を握ることまでは考えづらい。与野党ともに過半数割れになれば浮上するのが第三の新党です。
日米問わず選挙のキーワードは ” change ” 。何かを変えてくれるのではないか、という期待感とワクワク感。これが票に結びつくのです。今の福田首相や小沢党首ではインパクトに欠けます。
どの政党が政権を握ろうとも消費税率は15%まで上がります。これが政治家のホンネ。国民はこれまで騙され続けてきましたが、これからも騙され続けるのでしょうか。
第三の政党の出現に日本国民がどう反応するか。これでこの国の100年後を容易に占うことができるはずです。
日本語を話さない外国人に私が真っ先に教えることば。それが“どーも・どーも”。抑揚をつけて2度繰り返すこと。これがコツ? どんな会話でも“どーも・どーも”と言えばとりあえず会話が成立してしまうから不思議です。
次に教える言葉。それが”微妙~“です。語尾を伸ばすことがポイント。態度を保留したいときや” NO “とは言いたくないときに便利な日本語です。接頭語の " チョー”をつけると可愛らしさが増す?
“すいません”。これも定番です。真面目に発音すると「謝罪」のニュアンスが出てしまうので注意が必要です。甘いトーンで“すいませ~ん”と言うのが正しい。意味? なんでも OK です。“どーも・どーも”と併用すると完璧です。
女性に一押しなのが“カワイ~イ”と“キモっ”。とにかく、気に入ったときは前者、気に入らなければ後者を使えば OK 。この2つが自然に使えればアナタはもう日本人の仲間入りです。
さて、皆さんもこれら " 万能語“を使いこなし、品の無い日本語生活を始めてみませんか。弁塾で勉強する必要なんてありませんから。
『お雪は何年経っても老けることがなかった。ある夜、10人の子どもたちを寝かしつけたお雪に夫巳之吉が言う。“こうしておまえを見ていると18歳の頃にあった不思議な出来事を思い出す。あの日、おまえにそっくりな美しい女性に出会ったんだ。恐ろしい出来事だったが夢だったのかそれとも雪女だったのか”。
すると、お雪は“そのときおまえが見たのは私だ。私はあのときあまえにその出来事を人に喋ったら殺す、と言った。だが、ここで寝ている子どもたちを見ているとどうしておまえのことを殺せようか。どうか子どもたちの面倒をよくみておくれ。”
そう言うとお雪の体はみるみる溶けて白い霧になり消えていった。それ以来、お雪の姿を見たものはいなかった』。小泉八雲の『怪談』の中に登場する雪女伝説です。
箱根の森は一面の雪化粧、南傾斜に造ったばかりの迷い道が真っ白に染まっています。静寂に包まれた闇の中で八雲の作品のことを思い出すとほんとうに雪女が出てきそうな気がして布団の中に潜り込んでしまった私です。
語学の習得に暗記はつきものです。メソッド云々の議論も大切ですがやはり語学は暗記をしてしまった人の勝ちです。
さて、問題なのは暗記のさせ方です。“先生の仕事は教えること。暗記は生徒が自分でする”。こう考える先生が実に多い。でもこれは大きな間違いです。
教えるだけならサルでもできる。少し言いすぎましたがプロである以上、上手に教えるのはアタリマエです。単語であろうが文章であろうが文法であろうが何でもいいから、暗記までさせる。これが先生の仕事なのです。
堅苦しく考える必要はありません。暗記の作業を生徒と一緒にしてあげればいいのです。未知の内容を生徒が独りで暗記する。これではまるで修行僧です。頑張れの一点張りでは長続きはしません。生徒の度量に合わせて暗記のテストをしてあげる。できるまで延々と生徒に付き合ってあげる。生徒が声を出すことに飽き始めたらあらかじめ用意したプリントで気分転換。そしてまた暗記。 この繰り返しの作業を生徒と一緒に行う、これが暗記の王道なのです。
独りでは楽しくない暗記も一緒にやれば爽快です。この“爽快感”がさらなるヤル気を生み出してくれるのです。暗記が習慣化されるころには生徒さんの実力も相当のものになっているはず。教えるコツは実にシンプルなのです。
“音をたててそばを食べる“という理由で婚約が破棄された? こんなトンチンカンな分析をして悩んでいるお医者さんがいるようです。”音をたてた”以前に既に女性の側は恋心が冷めてしまっていた。気の毒ですがこれが真相だと思います。
“音を立・て・な・いで食べれば復縁できる?”などと考えたのでしょうか。画面から映し出される表情からは悪人には見えません。”いい人”なのでしょう。だからといって恋愛がウマクいくとは限らない。男はツライよ? 理由や解決策ばかりに気がいき、女性の気持ちを受け止めることには無頓着になってしまいがち。これが男の性(さが)だとすれば実に哀れです。
「女性に悩みを打ち明けられたら解決策を提示するな」とは J.Wilson 博士の明言です。あくまで一般論ですが女性の会話は会話自体が目的であって問題解決を目的としないからです。聞き役に回り女性を安心させる。これでいいのです。
さて、私はもおそばが大好き。“音をたてて”食べます。ズルズルは苦手なのでツルツル食べます。おそばの音で相手に嫌悪感を感じたことはありませんし嫌われたこともありません。おそらく。 そう願います。
今年は花粉の飛来量が多め? こんなニュース番組を観ているその瞬間にクシャミ (sneeze) が出てしまう私です。毎年ピークは桜の咲く頃でクシャミの連ちゃん記録は12回。目は大丈夫。鼻水も出ません。クシャミだけが延々と出続けるのです。この時期だけでも“疎開”してしまおうかと真剣に考えたこともあります。
指導をしているときが安らぎのひと時です。クシャミが出ないからです。“適度な緊張感を保てばクシャミは出ない?”。花粉症のことを意識しない状況に身を置けばクシャミが出ないのは私だけ? 皆さんはいかがですか。
とにかく生徒さんと一緒にいるときには症状 (symptom) がでないから不思議です。でも指導が終わればまたクシャミは始まります。
主治医からはマスクをするように奨められます。でも独特の形をしたあのマスク。私には少しばかり勇気が必要です。クシャミだけを止める薬は無いそうです。アレルギー性鼻炎の薬を飲んだことがあります。クシャミは止まります。でも鼻水が出てくるのです。今年はクシャミの連ちゃん記録を塗り替えるのかな?
鳴く虫の声を楽しむ「虫聴き」。これは平安時代の頃に貴族たちによって始められた“遊び”のひとつです。虫の声を聴きながら詩を読むこと、声をつまみにお酒を飲むこと、あるいはまた虫を題材に俳句などをたしなむ風流な人たちも現れました。虫の声は癒しを醸し出す音楽の役割を果たしているのです。
さて、英語圏の人たちは虫の声を「騒音」と感じるようです。“奴らには日本人の心が理解できないんだよなあ~”などと乱暴なことを言う人もいます。
日本語の周波数は最高でも1500ヘルツ。これは世界の言語と比べてもかなり低い部類に入ります。日本語は自然の音に近い周波数をもつ言語で虫の声が日本人に心地よく感じられる理由はここにあるのです。
一方、英語は世界で最も高い周波数帯を持ち、最低でも2000ヘルツで話される言語なのです。彼らにとっては虫の声が煩わしい理由もお分かりいただけると思います。
日本語は自然と共存 (co-exsist) することのできる稀有で貴重な言語なのです。
日本で最も素晴らしい場所はどこか? 正解はズバリ北海道。北海道は食料自給率が日本でトップの178%、“自力で食べていけるかどうか“を物差しに考えると北海道がクローズアップされてきます。2位以下は山形県(163%)、青森県(120%)、岩手県(106%)。自給率が100%を越えるのはこの4地域のみ。東京の自給率は僅か1%。兵糧攻めにあえば即”陥落“、それが東京であり日本なのです。
日本の食糧自給率はおよそ40%だといわれています。食料の大半を輸入に頼る国がほんとうに豊かな国なのかどうか。世界的な食料不足にどう対応するのか。冷凍餃子の薬物混入が話題になっていますが日本の食文化は中国無しには考えられない。このことも事実として受け止めなければならない現状があります。大量の食べ残しや食に関する考え方も今こそ見直すべきでしょう。
ちなみに海外での食料自給率トップはオーストラリアの(309%)、次いでカナダ(159%)、フランス(141%)、アメリカ(132%)。日本の自給率40%は深刻です。
“福澤くん。野球は好きかね?”。私が師匠と仰ぐ人物から突然の質問です。“君はね、野球でいえばかなりいいピッチャーなんだよね。速球も投げるし粘り強さもある。だからといって試合に勝てるわけじゃない。君が完璧なピッチングをしても打者が打たなければ勝てないよね。ビジネスには守りと同時に攻めが大切なんだよ。分かるかね。”
17歳の頃からお世話になっている父のような存在。透析をする身でありながら6時間に渡り私のために時間を割いてくださいました。
“一流の企業家になるのは簡単だ。君には超一流を目指してもらいたい。今のままでは単なる一流で終わる。いいかね。”唾液を飲み込む音が聞こえるほどの静寂と緊張感。
“日本を変える仕事をする準備を今、始めなさい。それには超一流の人についてそのイロハを盗み取ることだ。君に可能性があるからこんなことを言っているんだよ。忙しいのはわかる。でも機が熟した今が絶好のタイミングなんだよ。わかるね。”
私のヤル気と勇気を喚起してくれた師匠の言葉に感謝。