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弁力開眼の道は遠く険しいーこれは当然です。減量の道の険しさは想像を絶するものがありました。マイナス5.3キログラムは達成しましたが目標の10キロには至らず無念の福澤です。
元々、太りやすい体質ではあります。走り込みや水泳、マリンスポーツが好きな私はこれまで何度か減量を試み、目標の数字はクリア、ダイエット(going on a diet)には自信(confidence)がありました。
朝、昼は量を制御、夜は「サラダ生活」を実践、牛肉は一切食べず納豆や野菜を中心の生活です。夜7時以降、果物以外は口にしませんでした。
だからこそ5.3キロの減量ができたのだと思います。
担当医の説明では年齢とともに代謝が悪くなるため、いきなりの10キロ減は無謀だ、ということです。今後も今の生活を続け夢の二桁台を達成しようと思います。
来週からInstitute of Public Communicationでの研修がアメリカで始まります。日本人を論破する弁力をアメリカ人に教える講座です。生のレポートを紹介できると思います。お楽しみに!
アメリカには弁塾のような学校が星の数ほどあります。ネットの普及とともに在宅でスピーチトレーニングが学習できる時代になりました。
スピーチの分野では日本は100年遅れています。話し方教室で学習しても効果がなかったという声が弁塾にたくさん寄せられます。 当然です。話し方教室では「方」を教えても「説得」「論破」「交渉」といった分野までは踏み込めていないのが実情のようです。あくまで生徒さんの声です。
理論的な教授法も日本ではまだまだ未熟です。 絶対的なトレーナーの数も足りません。
日本の実情を欧米人に話すと皆一同に驚きます。コミュニケーションの理論に基づいた弁塾のような学校が日本には少ないことが信じられないようです。
来週からロサンジェルス、デトロイト、ニューヨークで講演を行います。日本人の思考回路、話の進め方に興味を持った業界の仲間たちがたくさん集まってくれました。
弁塾の海外拠点を先ずはニューヨークに置こうと考えています。ニューヨークcomとの関係もあるためオフィスはニュージャージーになる予定です。
翌朝の便が早いため久々に成田のヒルトンに宿泊します。デラックスルームに2週間の駐車券や朝食券、さらにフィットネスクラブの無料券とビールのサービスがついて1室14,000円と破格です。空港付近のホテルは価格競争が激化、数少ないパイを低価格で奪い合います。
民間の駐車場の料金も一時は一日2,000円が相場でした。最近では一日1,000円以下が当たり前、中には一日380円という業者も登場しています。
同時多発テロ以降、駐車料金の価格破壊が始まり、20数社あった業者も淘汰され今では数社しか生き残っていないそうです。
空港の駐車場が時間600円という馬鹿げた価格設定をした時代に始まった民間駐車場ビジネス。4泊6日のハワイ旅行に行くのに駐車料金が5万円では誰も利用するはずがありません。今では空港内の駐車場に車を止めても一日1500円で済む時代です。価格破壊が進むのも当然です。
旅行中に車が盗難の被害に遭った場合は保険(insurance)が適応されますが、それ以外の破損や損傷に関しては保証されない業者が多いので注意が必要です。
2年前の話ですが車を預けている間にフロントガラスにヒビが入ったことがありました。オーナーとはたまた知り合いだったためトラブルにならずに済みました。
保険の内容にはくれぐれもご注意あれ。
米国に向かう前に寄り道です。
パラオ、ヤップ、テニアン、ロタ等、スキューバダイビングに絶好のスポットがミクロネシアには点在しています。 米国までのアクセスを考え今回はロタだけで我慢します。
ロタ島は長い間スペインの統治下でした。第一次大戦後、一時的に日本領となります。第二次大戦後、独立のチャンスもありましたが1975年の住民投票によりアメリカの自治領になることを選択、現在に至ります。ロタはアメリカ本国と同様の権利と義務を有する国です。
ライセンスを取得した頃は深海に潜ることに捕らわれていました。最近では10m程度の深さでトロピカルフィッシュに餌付けすることを楽しんでいます。イルカや亀に遭遇しても同調して泳げるようになりました。
海の森林ともいわれているサンゴ礁(coral reef)は多様な生物群集を養う基礎を築いています。サンゴは藻類が光合成によってつくりだした糖類をエネルギーとして取り込み残りを体の外に放出します。その放出されたと糖類を小さなエビやカニなどが取り込みそのエビやカニなどは魚類に捕食されます。
今現在、世界のサンゴ礁の三分の一が危機的な状況にあるといわれています。
無線ランが利用できない地域では旧ボーダフォンの携帯とノートを接続します。英語圏の大部分をカバーできますがミクロネシアの島々では使えません。AUの携帯もありますがノートには繋げません。ノートは無線がないと不便です。
国際電話が3分2500円だった私の学生時代と比べると通信設備は格段に進歩しましたが、PCが気楽に使えるにはまだ時間がかかるようです。
無線ランを求めて島内をさ迷います。ようやく無線が走る場所を見つけてもアクセス拒否をされたり、送信ができなかったりと散々です。
たまたま知り合ったAndrewという現地人に教わります。送信メール設定がアメリカとは違うらしいのです。 受信ができるなら送信もできるはず、と単純に考えていた私が間違っていました。
受信設定を変更してもらいます。PC関連の英語はカタカナをそのまま英語で発音すれば即通じます。20ドルのチップを渡すと大袈裟に反応され互いに大笑いです。こんな場面で人と人の出会いがあるのですね。明日の夕食は彼の家族を招待するつもりです。
ロタ島からプロペラ機でグアムに入りホノルル経由で西海岸に向かいます。料金的には一旦東京に戻るほうが安いのですが、マニアックなルートで移動するのが僕の趣味です。
ミクロネシア周辺はコンチネンタル航空での移動が便利です。芸能人などがお忍び(disguise)でハワイに行く際にはホノルル直行便を利用せず、グアム経由(via)でホノルルに入ることが多いそうです。グアムのラウンジで神田うのさんを見かけたことがあります。昨年末には石原都知事の姿も見かけました。
グアムには私のスキューバダイビングの師匠がいます。Paul’s Diving Shopのポール先生です。立ち寄り(drop)たいところですが潜ってすぐ飛行機に乗ることはできません。
機内での出会いも楽しみの一つです。人種(race)を超えて共通言語は英語です。パプアニューギニアの酋長や1年以上世界中を旅しているギリシャの青年などとの出会いは懐かしい思い出です。さて、今回はどんな出会いが待ち受けているのでしょうか、今から楽しみです。
日本の外に出ると国家としての日本についてよく考えます。日本は独立国(independent country)なのでしょうか。
ロタ沖には米国の巨大軍艦が3隻、停泊しています。北朝鮮のミサイル発射以降、船の数が増えたそうです。世界で一番安全な場所はミクロネシアと沖縄だという考えは的を得ています。
自分の国は自分で守るというのが一般アメリカ人の感覚です。この意味では日本は独立国ではありません。アメリカ人の多くはアメリカが日本を守っているという感覚を持っているからです。 事実そうです。 自分の国を自力で守れない国、それが今の日本です。
日本を導くのは政治家ですが、動かすのは我々一般国民です。
言論の自由が与えられているにも関わらずその声が世界に届いていないのが現状です。伝達手段は英語力と弁力です。日本人にはどちらも不足しています。危機的です。
軍隊を持たずに世界平和に寄与(contribute)する道を模索し、独立国のあるべき姿を世界に発信すべきだと私は思います。時期総理が誰であるかはこの際、どうでもいいことです。
ロサンジェルス、サンノゼ、サクラメントと大急ぎで移動します。一般のアメリカ人は日本をどう見て(view)いるのでしょうか。
日本人の礼儀正しさ(politeness)を上げた人が多いのは意外でした。握手をしながらお辞儀(bow)をする姿は好意的(favorable)に映るようです。日本人はいつもニコニコしていて感じがよいという指摘もありました。それはアメリカ人に対してだけだと私がコメントすると場内が爆笑です。
日本人の働きすぎや過労死に関する質問もありました。どうして会社のために一生懸命働くのかという疑問です。日本人の美意識や面子、集団行動について詳しく説明すると皆さん真剣に聞いて下さいました。
知っている日本人は誰かという質問にはイチローをあげた人が最も多く、これは西海岸という地域性でしょうか。坂井シェフも有名です。テレビ番組『料理の鉄人』は全米でヒットしました。
成田空港で人力車が走る場面や銭湯が混浴だったりする映画がいまだに放映されるアメリカです。アメリカ人の無知を非難する前に日本をもっと理解してもらう努力が日本人には必要だと思います。
アメリカ人は養子(adoption)に対して抵抗なく養子を受け入れる国民です。ティーンエージャーの母親から生まれた子供の多くが養子に出されます。国の支援で組織されたNAC(National Adoption Center)が窓口となり年間13万人以上の子供が養子として受け入れられています。
裕福な白人家庭の中にポツンとアジア系の子供がいたりします。養子であることは本人もひと目でわかります。養子として育つ子供は珍しくないので気にならないそうです。あえてアジア人を養子に迎える白人夫婦もいます。ベトナム戦争の反省が背景にあるようです。違う人種を養子に迎えることは人目を気にする日本人にはできない芸当でしょう。
アメリカで暮らす日本人には日本人同士のコミュ二ティーがあり、目に見えない(invisible)掟に縛られると聞きショックをうけました。ご主人の地位に応じて序列が決まるというから驚きです。
10年もアメリカで生活をしていながら英語をほとんど話せない日本人も多く見かけました。日本人の輪の中だけで生活していればそれも当然です。
日本人が世界の輪の中に入るまでまだまだ時間がかかりそうです。
ブッシュ大統領はテレビ演説(address)で”put aside differences”「違いを乗り越えて」という表現を使いました。
様々な人種で構成されているアメリカは寛大であると同時に閉鎖的な社会でもあります。異なる文化(culture)や価値観(values)を受け入れている反面、非白人や少数意見に対する蔑視も歴然と存在しています。
アメリカ的なものの考え方が世界で最も優れている、とは誰も口にはしません。しかし心の底では”We are the center of the world.”「我々は世界の中心にいる」と考えています。これが彼らの本音です。
ブッシュ大統領は演説の中で”fight to victory”「勝利のために戦う」と述べました。軍事力を背景にテロ戦争に打ち勝つという意味でしょうが、これは「違いを乗り越えて」という発想ではなく「異なる者は武力で制圧する」という意味に私には思えます。
アメリカがアメリカ的な価値観を押し付けようとする姿勢がテロ戦争の背景にあることをアメリカ人自身が気付かなければなりません。 このまま破滅の道を歩み続けるのでしょうか。
“Come to the point!”「要するにどういうことですか」と言ったら”I’m sorry.”と返答した日本人の話で盛り上がりました。
自分の主張はズバリ言うアメリカ人にとって日本人の思考回路はストレスが貯まるのです。「日本人はアホだ」とさえ言うアメリカ人もいます。
「面子」という感覚を彼らに説明しました。日本人に主張が無いのではありません。周りの人間の「面子」に配慮しつつ自分の見解を述べるーこれが日本式なのです。
意中の女性をデートに誘い瞬時に断られ(decline)落ち込むアメリカ人青年の話を例に「面子」の感覚を彼らに説明します。デートを断るにしても日本人は相手の「面子」は潰しません。「イエスとノー」よりも「人間関係」を重視する日本文化の美しさを力説すると皆が理解を示してくれました。
「究極の弁力を身につけたければ日本に学べ!」とは少々、大袈裟ですがこれが私の本音でもあるのです。弁力を通じて日米の架け橋になれれば本望です。
され、今アメリカでは「俳句」が静かなブームです。言葉の中の曖昧さ(ambiguity)を楽しむ「俳句」は英語を話す人たちには新鮮に響くのかも知れません。
アメリカ人家庭に招待され「遠慮」をすると後悔します。
”Are you hungry?”「お腹は空いてますか?」と聞かれて”No”と言えば食事は出てきません。ほんとうの話です。「ノーと言ったらほんとに食事が出てこなかったよ。アメリカ人は冷たい人種だ」などとピントのずれた感覚ではやってはいけません。
「本音」と「建て前」はどの文化にも存在しますが日本はその差が極端です。とりあえず「いいえ」で返す日本式の「遠慮」は理解されません。
この国には手土産持参の習慣はありません。「サムライの面子を潰すでない。受け取らねば切腹するぞ!」とでも言い返せば周りのアメリカ人も喜んでくれることでしょう。 私の実体験です。
アメリカ人は皆、手酌酒です。人のグラスにビールを注ぐことはありません。自分の酒は自分のペースで飲むのです。
文化に優劣はありませんが、日本人の思考回路は世界標準からかけ離れています。その差を補い相互理解を深める道具が「英語力」と「弁力」なのです。
15日から始まるヤンキースvsレッドソックスの首位攻防四連戦。以前からチケットを入手していました。まさか11.5ゲームも差がつくとは誰が予想したでしょうか。メッツの地区優勝もほぼ決定、ニューヨークのMLBファンは熱狂しています。来月の2日から開催される地区予選を勝ち抜けばワールドシリーズへ突入です。
松井選手のニューヨークでの人気はホンモノです。寡黙(silent)で無表情な松井は当初、奇妙に映りました。しかし黙々と野球に取り組む姿勢が評価され、今では人種(race)を超えた幅広いファンが松井を後押します。野球を通して弁力を発揮しているのです。
ニューヨークはセコンドチャンスの街としても知られています。一度、挫折を経験した人の復活を皆で激励するのです。松井の復活も4打数4安打でした。
開業3年で億万長者になったIT実業家は会社を13回潰した後の大復活劇でした。これがアメリカです。
日本では女性に人気のコーチ(COACH)ブランドですが私もこのブランドのファンです。職業柄、ネクタイはかなり持っていますがその半数がコーチ製です。機内に持ち込むカバン類でもコーチを愛用しています。科学薬品でコーティングしていない天然皮革は耐久性(durability)、機能性に優れ、一つひとつ手作業で作られています。
すぐ隣のニュージャージー州に行けば消費税が安いのですが、マンハッタンのコーチで買い物をすることにしています。僕に似合うネクタイを上手に選んでくれるからです。ネクタイ選びはセンスの良いニューヨーカーに任せるのが一番です。
今、日本で爆発的な人気を誇るアバクロ(Abacrombie)もマンハッタンに店を構えています。アメリカの若者もアバクロが大好きです。子供用のアバクロはニューヨークでしか買えないため日本にいる息子のためにポロやジーンズを購入しました。
訪米の度に思うことがあります。一般アメリカ人の意識の中に日本が存在していないという点です。日本が軍事的に脅威ではないこともあるでしょう。アメリカで世界地図を買うと世界観が変わります。アメリカ大陸がドカンと真ん中に位置し、日本は地図の左隅に小さく見えるだけです。日本は遠い遠い極東の国に過ぎないのです。
日本の総裁選に関して報道はされてはいません。皆無です。誰が日本の総理になろうとアメリカには関係ないのでしょう。大学を出た人の中にさえ日本と中国の区別がつかない人もいます。これが現実です。
悪い話ばかりではありません。日本の寿司文化はこの10年で完全に認知されたようです。テレビ『料理の鉄人』が全米でヒットしたこともあるでしょう。魚を生で食べるのは野蛮だなどと言うニューヨーカーはいなくなりました。
足裏マッサージも最近の流行です。日本とは違いオフィスに出張するパターンが多いようです。畳で寝る人はいませんが日本の布団も人気があります。そのままFutonで通じます。
日本文化が少しずつアメリカに浸透しつつありますが、まだまだ十分ではありません。
乗り継ぎ便が大幅に遅れやっと帰国ができました。ニューヨーク、ミネアポリス、シアトル、ホノルル、成田と乗り継ぐルートは面倒ですが楽しみでもあります。
日本の航空運賃は世界でもいちばん高く米国本土に移動するならばホノルルを基点に航空券を発券したほうが安く済みます。意外に知られていない事実です。
もちろん需要と供給(demand and supply)のバランスで価格はかなり上下します。急ぎの旅でなければ海外発券がお勧めです。
最近ではイーチケット(e-ticket)が普及してきたためネット上でチェックインも可能になりました。パスポートさえ持っていれば世界中、気軽に移動が可能です。
乗り継ぎ便が遅れた場合には弁力がモノを言います。アメリカは「確認」(confirmation)の国です。何度も何度も確認して責任の所在を明らかにします。カウンターを占拠するくらいの勢いがなければ”I’m sorry.”で押し切られてしまいます。納得がいくまでカウンターを離れず粘り続ける。そうすれば必ず飛行機には乗れるのです。
アメリカで生活するノンネイティブ(non-native)、つまり英語を母国語としない人たちの英語はけっして上手いとはいえません。発音や文法はかなりルーズですし言葉の選択も正確(accurate)ではない人が多いというのが私の印象です。
それでもどうにか(manage)生活できているのです。英語は下手でもコミュニケーション能力に長けているのです。ここがポイントです。
日本人の多くは文法や翻訳が得意です。学校で勉強しているからです。簡単なディベートやプレゼン等を授業に導入すれば日本人のコミュニケーション能力は飛躍的に向上するはずです。
日本では英語の授業を日本語で行っています。これではコミュニケーション能力は身につきません。
英語を話さなければならない状況に身を置くか、それに似た環境をつくれば日常会話など誰でも出来るようになるのです。
英語を話せない人が英語の先生をやっている国は世界で日本だけです。
英会話スクールNOVAのテレビCMはご覧になったでしょうか。外国人が”Help me!”と助けを求める場面です。英語が苦手な日本の女性はその外国人を見捨て(disregard)、NOVAに駆け込むという設定です。笑えます。
日本人の英語観をよく表していると思います。人を助けるのにコトバはいりません。
ハワイの交差点で老人が車にひかれそうになりました。目の前にいた日本人女性は”Watch out!”という英語が思い浮かびません。老人を放置(leave alone)します。即死でした。
「危ない!」と日本語で叫べば済む話です。日本人にはそれが出来ません。
路上でひったくりの被害に遭遇した日本人が犯人に「プリーズ・止めて」と言ったという話もあります。実際の話です。
今、日本人に必要なのは英会話能力ではなく、意思疎通の能力―「コミュニケーション能力」なのです。英語は徐々に身に付ければいいのです。
明日は自民党の総裁選です。新総裁は国民が”Help us!”と叫んだら助けてくれるのでしょうか。
新総理は政権構想の中で学校、教師の評価制度導入を謳っています。
力量不足の教師がいながらこれまで学校運営ができてきたこと事態、異常です。民間企業では利益を生まない社員はリストラ(re-structure)される時代です。教師がリストラされたという話は聞いたことがありません。
私の息子は英語が大好きです。まだまだ会話力はありませんが外国人と意思疎通をする喜びを体で感じているようです。私が持ち帰った機内誌の世界地図を見ながらいろいろ質問をしてきます。少し背中を押してあげればミルミル英語ができようになるはすです。
息子が通う小学校の英語教育には深入りしないよう努めてきました。しかし学校の英語は面白くない、という息子の「告白」も無視はできません。面白く感じないのですから真面目に取り組むこともありません。成績は最低、英語ダメダメ少年のレッテル(label)を貼られているのです。
講師の力量は「強制力」の一語に尽きると私は思っています。人柄も大切です。
世界地図を目を丸くして眺めている8歳の少年の芽を、もし学校がつんでいるとすればそれは犯罪だとさえ私は思うのです。
教師の評価制度導入によって少しでも状況が変わることを願います。
フロム博士の『自由からの逃走』(Escape from Freedom)を読んだのは今から28年前、私が高校3年生の時でした。辞書を片手に原書に挑戦し挫折、日本語版を読んだらもっと分からなくなった思い出があります。
日本国憲法(constitution)では思想・良心の自由を保障しています。「自由」の定義(definition)は難しいところですが「不当に拘束されることがない状態」という感覚が私にはあります。あくまで「感覚」です。
君が代斉唱の際に起立すること、させることが「不当な拘束」なのかどうか私には理解できません。
「起立」することに敏感に反応し、立派な意見を述べる教育者の方々がいながら学校が荒廃しているのはなぜでしょうか。疑問です。まさか「起立」を強制するから荒廃する、などとは言わないでしょうね。
私自身、大相撲を観戦する際には起立します。とくに理由はありません。起立が自然だと感じるからです。
私の読み違いかも知れませんが、フロム博士は「文化レベルの低い民族には自由は与えないほうがいい」と述べていたという記憶があります。日本はどうなのでしょうか。
40年ローンで都内に家を建て満員電車に乗って毎日会社に向い、嫌な上司にも笑顔を絶やさず、窓際に追いやられても歯を食いしばりながら頑張り通して定年を迎えるーーー団塊世代の典型的なライフスタイルです。
パソコン1台でビジネスが成立し得るネット時代に突入した今、場所の制約を気にすることなくビジネスが可能になりつつあります。
弁塾系列のニューヨークcomでは今アジア戦略を構築中です。ニューヨークで開催されるイベントチケットを東京のコンピューターで管理し、香港、台湾、上海の顧客に直接販売するシステムです。
満員電車に乗る必要もなければ畳2枚で数百万単位の土地を購入する必要もありません。日本の国内にこだわる発想とはオサラバです。
団塊世代に反発するニートと呼ばれる若者たちがいます。古い世代の幸福観にNOを突きつけています。我慢をし続けても真の幸福は得られないことに気付いてしまったのです。
パソコンが使えるニート世代の人たちが弁力と英語力を身につければ面白い日本が創造できるかも知れません。
夏も終わり箱根の朝晩はかなり冷えるようになりました。バーベキューの炭火が心地よく感じられる季節です。
日本の格差社会が話題になりました。お酒が入ると普段は無口な人も弁力が向上します。
努力した人が報われない社会は問題ですが、努力しない人と努力する人が均一に扱われるのはもっと問題です。
農耕民族は「格差」という言葉に敏感です。「格差」が悪だという前提に建てば「格差社会」が槍玉にあがるのも当然です。
学校では努力の大切さを教えてくれますが、努力が実らなかった際の責任は取ってくれません。
努力の種類も問題です。人から言われたことをコツコツする努力と独創的な努力とでは質が違います。前者は以前の日本で、後者はこれからの日本で評価される努力です。
頑張ったけれども実らなかった人に対し日本人は同情(sympathize)します。努力が実った人が一旦「落ちた」ときは皆で笑います。
私は同情する側にも笑う側にもなりたくはありません。でも日本は好きです。
箱根ビラでは鳥骨鶏(うこっけい)が放し飼いにされています。鳥骨鶏は古くから美容、健康維持食として重宝され「幻の鶏」として賞賛されてきました。中国からインドまでアジアに幅広く分布し日本には江戸初期に中国から輸入されました。
鳥骨鶏は『絹の女王』とも呼ばれ細い錦糸状の美しい羽糸で被われその美しさから愛玩用、観賞用としても飼われています。英語圏ではsilkyと呼ばれています。皮膚や内臓、骨や卵巣、睾丸にいたるまで黒紫色の不思議な鶏です。
毎日、卵を産むわけではありませんが、今日は3匹とも卵を産んでくれました。ピンポン玉よりやや大きい程度でしょうか。まだ温もりが残っています。
贅沢に目玉焼きでいただきます。味は濃厚です。
卵にはコレステロールが含まれていますが敬遠する必要はありません。コレステロールの代謝を調整するリン脂質が含まれているためです。一個300円~500円もする高価な卵ですが食べてみてはいかがでしょうか。
箱根の寒さが堪えたのか風邪気味です。毎朝五時半起きの私ですが今日はなかなか目が開きません。久々に自宅で過ごすことにします。
もともと私の扁桃腺は大きく一旦腫らすと高熱が出ます。以前は一日12時間喋りっぱなしのこともありました。医者からは喋らない仕事をしなさい!タバコはやめなさい!と言われます。それは無理です。
弁塾は私の天職(call)なのです。
HPを隅々まで読んでくださる方が多く嬉しく思います。ページ数をもっと増やし皆様に喜んでいただける紙面にしていこうと考えています。
賛否両論(pro-con)があるとは思いますが「弁塾おみくじ」も鋭意製作中です。中身はホンモノです。ご期待ください。
講義風景の動画を見たいというご要望も多いのですがプライバシーの問題もありなかなか実現しません。ヤラセは好きではありませんが何らかの形で動画も配信していく予定です。
「楽観的に生きることのできる社会」というフレーズ。安倍総理の初会見です。
終身雇用(life-time employment)を基調としたこれまでの社会では就職が大きなプレッシャーになります。より良い職を求めて受験競争も過熱します。楽観的に生きる余裕などありません。一度失敗すると二度と這い上がれないというムードは日本人を悲観的にさせます。休暇の期間も欧米人と比べるとまだまだ短く、ゆっくりと静養することもできません。
「失敗したらどうするの!」と叱れば子供は萎縮します。「失敗しても大丈夫」と言えば堕落しかねません。大人も同じです。バランス感覚が大切なのです。
これまでの悲観的なムードを軌道修正することができれば日本人皆がもう少しリラックスした人生を送ることができのではないでしょうか。総理の言葉は新鮮に響きました。
ニューヨークで大成功を収めたIT企業家は会社をいくつも潰した後の大逆転劇だったと聞きます。今年の夏の高校野球を思い出します。奇跡的な逆転劇が人生でも可能になれば日本はもっともっと盛り上がります。
「美しい日本語が書けないのに、外国の言葉をやってもダメ」。新米文科相、伊吹文明氏の発言です。
物事には相乗効果(synergy)があります。英語を学習することによって、私自身、より日本語を大切にするようになりました。外国から日本を見ると真の日本が見えてくることもあります。外国語を勉強するとはつまり外国の文化に触れることです。世界の多様な文化・習慣に触れることは日本を見つめることにもつながるのです。これが外国語教育の大切な所以です。森鴎外は『日本回帰』という言葉で説明しました。
美しい日本語が書けることは大切です。しかし、これが外国語の学習を否定する理由にはなりません。両方やればいいのです。
小学五年生はダメで中学からはOKですか。なぜ?
英語は日本人には不要だからすべて取っ払え!とでも言ってくれれば議論のし甲斐もあります。
私自身、英語の学習は中学からでも“間に合う”と思っています。ただ、これだけグローバル化がすすむ時代に外国語に触れる機会をあえて否定しようとする伊吹氏の意図はどこにあるのでしょうか。
まさか自分のご子息だけロンドンに留学させたりしてはいないでしょうね。
メールはビジネスの最重要ツールになってきました。弁塾にも毎日200通程度のメールが届きます。日本国内のメールは時候の挨拶から始まるものが多く、丁寧(polite)な文面が特徴です。手紙に似ています。
アメリカからのメールは短さが最大の特徴です。3行以内で完結、中には1行だけのものもあります。時候の挨拶はなく用件をズバリ述べているものばかりです。
肯定文で綴るのも特徴のひとつです。「どうでしょうか?「如何いたしましょう?」などの文面は見たことがありません。厳しい提案に対してはできない旨ハッキリと返信してきます。条件(condition)をクリアーすればできる旨のメールもあります。
休日(day off)に関してもハッキリしています。金曜日に有休を取るので返信は4日後になりますと言われても私は驚きません。日本のように「恐縮ですがウンヌン」などとは言いません。日本人のような休暇に対する罪悪感はありません。言語明瞭、即断即決が欧米人のメールの特徴です。「情」や「ゆとり」は感じられませんが仕事ははかどります。
顔の見えないメールはコミュニケーションの中では最も難しい部類です。アメリカ人には簡素なメールを送信して即、電話を入れるとスムーズに事が運びます。
人から愛され信頼される人は優しい目をしています。ヤル気や真剣さも目に表れます。アイコンタクトは日常生活で重要な役割を果たしています。
さて、正式なスピーチは完璧さが求められます。完璧さを求めるあまり原稿(manuscript)を棒読みする人がいます。これでは失敗します。文章を読むことばかりに気を取られ、アイコンタクトを失い、その結果、本来の気持は伝わりません。原稿用紙20枚程度の原稿なら誰でも暗記(memorize)できるはずです。安倍首相の初心表明演説は8301文字でした。
原稿をチラリと見る度に首相の顔は不自然に歪みました。かなり練習したようです。スピーチの素人に指導を仰がなければならない安倍さんが可哀想です。
強いリーダーシップを発揮するスピーチでは「考えます」や「思います」を極力避け、言い切り方がベターでした。原稿を書いたのは頭脳明晰な役人ですがスピーチの専門家ではありません。
安倍さんは人柄と感じの良さで首相になった人です。彼はやりたいように演説をさせたほうがもっと大衆にアピールする初心表明になったのではないでしょうか。
来年の参院選の頃には首相の顔が妖怪のように歪んでしまうかも知れません。
いよいよディープインパクトが凱旋門賞に出走します。世界中のホースマンが勝利を目標にする世界最高峰のレースです。日本馬は過去6回挑戦していますが優勝は一度もありません。
応援ツアーは満員御礼、旅行会社にとってはデイープさま様でしょう。
明確な目的(objective)を持って海外に旅立つ日本人が増えています。よい傾向(tendency)だと思います。お仕着せのパック旅行に身を任せ観光をする義務はないのです。自分の足で歩いてこそ、その国の文化に触れることができるのです。
日本のパスポートさえあれば世界のどこでも行くことができます。この国に生まれたことに感謝しなければなりません。アルバイトだろうがフリーターだろうが自由に世界へ旅立つことができるのです。
弁塾のルーツはミシガン州ですし、妻と出会ったのは香港でした。 ミュージカルに目覚めたのはロンドン、人生のどん底から私を救ってくれたのはモンゴルで見た夕日の美しさでした。