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アメリカで最後に新年を迎えるのがハワイ州です。ニューヨークより5時間遅れで2007年に突入しました。酔った若者たちがあちらこちらで爆竹や手打ち花火を打ち上げています。ワイキキ沖に停泊した米軍の艦船から新年を祝う花火が打ち上げられました。日本の花火には敵わないものの新年を祝うには十分過ぎるほどの迫力と美しさです。テロ以降自粛されていた花火や爆竹の規制は緩和されたようです。警官の姿もまばらでした。
昨年中は多くの皆様に塾長日記をお読みいただき有難うございました。これからもありのままの私の姿を素直に表現していこうと思います。日記が更新されなくなったときが私の人生が終わるとき、その日が来るまで自分らしさを表現し続けるつもりです。
アラモアナSCの白木屋でお雑煮を発見、一人前7ドル50セントです。プラスチックの容器に入ったお餅をフォークとナイフでいただいました。午後はポロ(Polo)でワイシャツと綿パンを購入、夕食は千房でお好み焼きを堪能しました。
紅白歌合戦は録画で放送してたの?アラまあ、一体何のためにリゾートホテルに宿泊したのでしょうか。有線のチャンネル数が1000近くあるアメリカです。日本語放送を探すのも一苦労。776番から778番が日本語専用なんですね、でも気づくのが遅すぎます。
Mariottの1階ABCストアに顔なじみのお母さんが勤めておりまして、お互い名前は知りませんが会えば挨拶はする仲です。
「あらお父さん、久しぶり。元気? なんでまたこんなところに泊まってるの?高いでしょう、この時期は。何? 紅白観たいの。やあねえ、家(うち)に来ればいいのに」、なんて言われても家族皆で押し寄せるわけにもいきませんよね。まあ、これもハワイ独特の社交辞令ですか、でもこのお母さんと会話をすると元気になれます。
年末まで滞在していたアパートメントは現地スタッフが利用するということで、我々家族はまたまたお引越し。King’s Village裏のタウンハウスですが要するにボロアパートです。ラナイが海側に面しているので風が心地よいことが唯一の売り?でしょうか。 正面にそびえるHyattが邪魔なのよね。でもその隙間からはワイキキビーチが見えるので許しちゃいましょう。
英会話スクールの生徒さんを“我が家”にお呼びし、ささやかなパーティを開催します。カレーをつくることにします。カレーを研究し始めて25年経ちますが満足いく味にはなかなか辿り着きません。
伊勢海老や霜降り牛を使った豪華絢爛なカレーは美味しくて当たり前、この禁じ手に手を染めることはカレー研究家のプライドが許しません。海老、帆立(scallop)、蛤(clam)、玉ねぎ、ニンジン、バナナ、プラムの七種を材料にシンプルで食べやすいカレーをつくることにします。うんちくを並べ立てましたが、要するに手抜きカレーですな。皆さん、美味しいですか? 黙々と食べているから美味しいのかな。
食事の後はアメリカ版『人生ゲーム』でも盛り上がります。英語が読めない人は取り残され、あるいはすぐに騙されてしまいます。運やタイミングも勝負を分けますね。コレって本当の人生と似てるかな?
楽しく英語が勉強できて皆さん満足した様子です。英会話が最終目的ではなくその先に弁力があることをお話しました。ラナイからキラキラと輝く星が綺麗です。ワイキキは明日も晴れそうです。
日本ではどこで食事をしても一律10%のサービス料を請求されます。サービスに応じてチップの額を客が決めることができる国、それがアメリカです。不満があればチップを払う必要はありません。素晴らしい接客には30%のチップを渡すこともOKです。
ウェイターの週給は200ドル程度とききます。レストランによっては時給が無いことも珍しくありません。客が少ないレストランではウェイターがどんどん辞めていきます。チップは第二の給与なのです。
中には日本人専用のメニューを用意しているレストランもあります。チップを払わない日本人対策なのでしょう、チップの分を予めメニューに上乗せしてしているわけです。総額の10%~20%の範囲であれば細かな計算は不要です。電卓を使ってかっちり15%を計算して1セント硬貨をテーブルにばら撒くのはかえって失礼です。そんな日本人の姿を見ると悲しくなります。
「お釣りは取っておいて」(Rest is yours.)。便利な英語ですよ。
ボロアパートにはトラブルがつきもの。シャワーの出が悪い、は当たり前。お湯が出ない、もよくある話です。一流といわれているホテルでさえドライヤーが故障していたりテレビが点かないこともあります。大切なのは管理責任者に言い分を主張することです。このプロセスを面倒がらずに遂行すれば大抵の問題は解決することができます。それがアメリカです。
午後帰宅、スタバのラレを一口飲んだ瞬間に騒動が起きました。物凄い放水の音がするではありませんか。浴室の壁面に設置されている金属製のホースが外れています。数秒も経たない間に床は水だらけ、ホースをバスタブに向けますが長さが足りません。一人では対応不可。NO WAY!便器の裏に顔を埋めると蛇口らしき栓を発見。その栓が堅く締められていてどうにもなりません。浸水はリビングにまで達しています。諦めるわけにはいきません。最後の力を振り絞ります。頑張れ!やっとのことで水は止まりました。
水道専門の業者の話ではタンクとホースの付け根のプラスティック製のボルトが割れてしまったということです。プラスティックの劣化が原因だとか。私が不在にしていたら大変なことになっていました。
来週からマウイ島カパルア(Kapalua)地区で英語研修が始まります。この企画も今年で15年目、昨春以来の開催になります。今では私の手を離れ弁塾主催の企画ではありませんが講師としてこれまで参加を続けてきました。
日常の生活はすべて英語で行います。日本語絶対禁止の環境がそこにはあります。スキューバダイビングをはじめマリンスポーツの説明もすべて英語です。レストランのメニューは事前に入手、オーダーの方法を事前に勉強してからレスランに向います。
滞在先はカパルアビラ、コッテージ風の造りが特徴のコンドミニアムです。スタッフの中に日本語の話せる人はいません。どのユニットも200平米近くの大きさです。この季節は部屋から鯨の潮吹きも見ることができます。
来週から三学期が始まりますが私の息子もこの研修に参加することになりました。英語オンリーの生活に少しプレッシャーを感じているようです。パパは厳しいゾ。
マーケットの鮮魚コーナーではSharkと表示されたサメの切り身をよく見かけます。1パック2ドル前後、マグロやサケよりも格安です。サメは筋肉中に多くの尿素を含んでいますが最近では加工技術がすすみ臭みを除去してからマーケットに並ぶようになりました。チキンのような食感でしょうか、でもチョッピリ臭い?フィッシュ・バーガーにして食べれば美味しいと思います。
ハワイではサーファーがサメに襲われる事件が年に数回起きています。サーフボードに乗っている人間は海のなかからはアザラシやアシカに見えるからだそうです。ハワイの近海には確認されているだけで15種類のサメが生息しています。中でもイタチザメ(tiger shark)は危険です。
全長6m以上、カメやアザラシ、海鳥やイヌ、ときにはウマにまで襲いかかる性質があります。胃の中からは缶詰や金属製品など、とうてい消化できないものまで見つかることもあるそうです。
怪我をしていたり生理中のときは海にははいらないほうが無難です。サメは数キロさきからでも血の匂いを嗅ぎわけるからです。
日本とハワイでの医療事情は驚くほど違います。民間の救急車を呼べば基本料金(initial charge)だけで約350ドル、さらに走行距離に応じた追加料金が加算されます。リムジンをチャーターするより高額です。緊急の場合であっても受付では診療費の支払能力を問われます。支払い能力の無い患者を病院側は拒否(refusal)することも認められているそうです。
この国には日本のような国民健康保険制度はありません。保険証1枚で誰でも治療がうけられる日本の保険制度は優れています。アメリカでは民間の保険会社に個人で加入することになっています。十分な保障を期待すれば月1000ドル程度の保険料が必要です。サメに噛まれて入院した患者が高額な請求書を見てショック死したという笑い話があるほど医療費が高額なのです。
保険に入っていたとしても気軽に病院に行けるわけではありません。まず加入している保険会社に連絡をします。保険料の範囲で治療(treatment)が可能かどうか保険会社から指示をうけるのです。その上で病院に行くこともあれば薬を自分で購入することもあるわけです。
盲腸で入院すれば確実に1万ドル以上の請求が待っています。旅行でアメリカを訪問する人はくれぐれも海外旅行保険に加入することをお勧めします。
ようやく住み慣れたアパートメントとも今晩でお別れ、明日カフルイ(Kahului)に向います。
さて、こちらのゴミの出し方のアバウトさには驚かされます。ビンもカンもアルミもプラスチックも何でも一緒、燃えようが燃えまいがお構いなし。粗大ゴミも一緒に捨てる始末です。分別しないの?もしかして埋めてるの?
ハワイアンにとって大地や水は神聖なものはず。この土地のどこかがゴミ捨て場になっているとはショックでした。天国のカメハメハ大王もさぞお怒りのことでしょう。
2年前から施行されているのがリサイクル推進法、空き瓶をセンターに持っていけば5セントが返金されるという制度です。アメリカ人のゴミ意識もこの制度で変わるのでしょうか。
しかし空き瓶を回収しているのはなんとホームレス。これが悲しい現実です。オアフ島のゴミ捨て場は飽和状態、マウイ島はあと20年、ハワイ島はあと50年もつとロコたちはゴミに無頓着です。
予定の便を1時間繰り上げてカフルイに到着です。バンを借りてカパルア(Kapalua)に向います。道中フルーツ販売の小屋を発見、さっそく覘いてみます。ホノルルのスーパーで購入した椰子の実では“苦い”思いをしましたがマウイは大丈夫、最高の椰子の実ジュースを堪能できるはず。えっ!今いくらって言ったの、おっつぁん! あえてHow much was it?と過去形で聞いてみますが同じ答えが返ってきます。
椰子の実1個が10ドル? 値切る気もしません。日本人観光客は10ドル払うんでしょうね、椰子の実1個に。平気でふっかけてきます。昔のマウイはこんなんじゃなかったのにね。当然スルー。
気分を入れ替えて車を西に走らせます。生徒さんがチェックインする前に食材や飲み物を購入、冷蔵庫に収納するのも私の仕事。これが結構楽しいんですよ。
あっ! 息子が海を指差し叫んでいます。鯨の潮吹きです。さあ、明日からは本格的な英語研修が始まります。 PS:カハナ地区のRoy'sは強力推薦です!
日本の悲しい事件がハワイでも報道されています。
夢を持つこと。これほど大切なことはありません。一番愛している家族から夢がないと言われればどう思うでしょうか。夢がない。これは「死ぬこと」を意味します。大袈裟な話ではありません。一見、夢が無さそうな人生を歩んでいる人にこそ夢を持とうと激励(encourage)する、これこそ真の弁力だと思います。
人間にとって最後の拠り所は家族です。家族の絆(bond)なくして幸せはありません。
若者にとって人生はばら色なのです。全ての失敗は成功の源であり、全ての不安(anxiety)は希望への道標なのです。今回、マウイ島に集まった皆さんには先ずこのことをお話しました。
「弁」は鋭利な刃物にも成り得ます。要は使い方です。「弁」を生かすも殺すもあなた次第、「弁」の力をもってすれば世界平和も可能です。
言葉を扱う職業人としてこれほどショックな事件はありません。合掌。
鳥の声と波の音で自然に目覚める朝。 至極のひと時です。波の音が気になりなかなか寝付けないのはオーシャンフロントの宿命でしょうか、でも贅沢な悩みです。寝室より広いシャワールームとバスタブ、40畳はあるリビングルーム。ホノルルのボロアパートとのギャップに倒れそうになります。
発声練習は合宿朝の日課、近隣に滞在する白人夫婦も飛び入り参加して皆さん異様に元気です。 ハッ、ハッ、ハッ、フッ、フッ、フッ、A,B,C,D,E,F,G。 西洋人と東洋人の集団が海に向って叫ぶ姿はチョイト異様に映るかも知れません。奇妙な宗教団体?などと考えると音頭をとっている僕自身が恥ずかしくなってきます。
“Thank you so much!” 老夫婦が私に抱きついてきます。そんなに感謝されても戸惑っちゃいます。聞けば子供たちは既に独立、夫婦二人での生活が長く我々若者?との交流がとても楽しかったとか。これも異文化交流、民間外交でしょうか。”See you tomorrow.” オッと、明朝も老夫婦と一緒みたいですね。
100人の人にインタビューをする。これが伝統のオーラルリサーチです。自分の研究テーマを予め決め現地の人たちに突撃インタビューを行いプレゼンテーションで発表するというものです。私が過去いちばん記憶に残っている発表は“納豆はどんな味?”。
納豆を食べたことのないアメリカ人に納豆を食べてもらい印象を一言で表現してもらうという内容でした。stink(臭い)、uneatable(食べられない)、weapon(武器)、ugly(醜い)、could eat(食べようと思えば食べられる)、suicidal(自殺行為)などが主な反応です。「美味しい」と回答した人が二人いましたが顔が引きつっていたそうです(笑)。
納豆を食べた一人ひとりに日本食の素晴らしさ、栄養価の高さを説明した点が素晴らしいプレゼンにつながりました。
今年はどんなオーラルリサーチになるでしょうか。優勝者はフレンチの名店Gerardに無料招待されることになっています。さあ、皆さん頑張って!私はこの日が唯一のオフ、モロキニ島の深海に潜ってきま~す。
マウイはニューヨークと並び絵画の売買が盛んです。世界中を旅したアーティストが最後に選んだ場所がマウイと言われるほどラハイナの町には多くの画廊が立ち並んでいます。日本ではラッセンが有名ですね。原画の最低価格は20万ドル、普通の感覚では購入できません。
数年前、私がマウイに滞在した際に出会った女流画家、それがKim Mcdonaldです。出会ったというより“ひと目惚れ”でしょか。英語では”love at first sight”。私自身、絵には詳しくはありません。その私が彼女の作品を見た瞬間に心が動いたのです。青春時代に誰もが体験する心臓のあたりがキュンとするあの感覚です。電話帳で電話番号を探し無理にお願いしてアポを取ったのがお付き合いの始まりです。
Kimの新作が画廊に展示されています。彼女の作品が高く売れてほしいという感情と独り占めしたいという感情が複雑に絡み合います。絵が好きなのか、Kimが好きになったのか僕にはわかりません。絵との出会いはとは不思議なものです。
我々が滞在するカパルア(Kapalua)では先週メルセデス選手権が、そして今週は男子ゴルフツアー事実上の開幕戦であるソニーオープンが開催されました。タイガー・ウッズが見当たりません?
ウッズ選手は天才少年として知られつつあった幼少期、ハワイ在住経験がありました。当時は会員に人種条項を設けていたワイアラエカントリークラブ。ウッズ少年はプレーを拒否(refusal)されてしまったのです。このため現在でもメルセデス選手権に参加はしてもワイアラエで開催されるソニーオープンには参加しないのです。
いまでも世界は白人主導で動いていますがウッズのようなハンデを克服してのし上がった人間に白人たちは寛容です。これが救いです。
日本人プロゴルファがメジャーで勝てない理由は慣れないコースや深いラフだけではありません。神経戦の要素がことさら強いゴルフでは“英語”の壁が立ちはだかります。ジャンボ尾崎選手はかつて他選手の疑惑の声を理由にボールの提出を求められるという侮辱をうけたそうです。
起床から就寝まで一切の日本は厳禁、そんな生活を1週間も続けていると、どんな人でも英語が口から出てくるようになります。間違いを恐れるよりも“通じること”を主眼に置くこと、これがコミュニケーション能力を重視した新型英会話特訓なのです。
ビラの台所に「まな板」が見当たらず困っている場合、cut/vegetable/boardさえ言えれば状況から”cutting board”を意味することは相手に通じるわけです。「『まな板』を英語で何と言うんだろう?」と悩みふさぎ込まないことが大切です。
食事の際に無口になりがちなのは日本人の性(さが)でしょうか、この点は中国人やヨーロッパの人々を見習うべき。“黙って食べる”ことは今の時代には美徳(virtue)ではないのです。英語のネイティブとの食事が心地よく感じられる、このレベルが今の時代に必要な英語コミュニケーション能力です。TOEICや英検だけが基準ではないのです。
日本人は英語が苦手?
当然です。日本では英語を使わなくとも生活が成り立つからです。ハワイに暮らす人は日本人も含め皆英語を話します。能力云々の問題ではありません。英語を話さなければならない環境に身を置けば誰でも話せるようになるのです。
日本語絶対禁止の環境を一週間体験された方々。日本に帰ってからも出来るだけその環境を維持していただきたいと思います。
一方で、ニューヨークに10年以上も滞在しながら英語がまるでダメという日本人もいます。英語を使う環境にない人たちです。仕事では日本語を使い家庭でも日本語、ニューヨーカーたちとの接触は皆無。そんな生活ではたとえニューヨークに“居た”としても英語はモノにはなりません。要は環境です。
「英語だけ出来てもダメ」という声もよく聞かれます。そんな人に限って歪んだ(distorted)世界観を持っていたりします。
今回の合宿に参加した我が息子。少しは自信がついたようです。
昔々ある村に美しい少女が住んでいました。目がパッチリのそれはそれは可愛らしい少女でした。両親は村で評判(reputation)の菓子屋を経営、豊富な品揃えが自慢でした。親孝行の少女は店の看板娘でした。いつも英顔で呼び込みをする少女。その笑顔見たさに毎日多くの客が店を訪れました。雨の日も風の日も少女は一生懸命働き続けました。
ある日、事件が起きます。菓子の中から細菌が発見されたのです。村中はお騒ぎ。村の衛生部が調査すると不衛生ぶりが判明、工場からはネズミの死骸も発見される始末です。事件発覚後、両親は少女を残しどこかに雲隠れしてしまいました。店の前で両親の帰りをじっと待っている少女。その少女に石を投げる人間も現れます。それでも少女はじっと悲しみに堪えています。今でも両親のことを信じているのです。
悲しみに暮れた少女は川に身を投げてしまいます。両親は葬式にすら顔を出すことはありませんでした。
少女の名前はペコちゃん。今では彼女の墓がどこにあるかさえ誰も知りません。
マウイのKimからオリジナルの版画、ジークレー(giclee)をいただきました。イルカをモチフにしたハワイらしい作品です。ゴールドの文字でサインもしていただきました。
ジークレーとはフランス語で「吹き付けて色を付ける」という意味。リトグラフやシルクスクリーン版画とは違い本刷り用の版を用いずに作品を刷り上げるのが特徴です。
オリジナル極めて忠実に再現できる新しい版画形式です。耐光性(durable)、耐水性に優れ、保存性は200年とも言われています。画質は1800dpiという驚異的な超高密度、 1インチ四方に1800個の微粒子が吹き付けられます。そのためB2サイズの出力に1枚あたり50分を要するそうです。オフセット印刷のように粗製濫造とは異なります。
最新作The Kissはこれまで最高の売り上げで1日5枚売れた日もあったそうです。ぜひwebを覘いてみてください。http://kimmcdonald.com./
センター試験が行われています。毎年この時期は雪が降ることが多いですが今年は大丈夫でしょうか。
日本の若者に勉強をさせること、これには大賛成です。ただ、1年で最も寒い冬のこの時期に、しかも一発で“勝負”を強いることには疑問です。
夏や秋などを利用し年に2回~3回の試験を行うことは可能でしょう。回を追う毎に難易度は上げてもいいかも知れません。自分のスケジュールに合わせていつ受験することも可能、3回すべて受験して自分の最高得点を申告することもできるようにすれば負担の少ない環境が生まれるのではないでしょうか。
優秀な学生であればまだ受験資格のない学生でもかなりの得点が見込めます。英語に限れば中学生でも満点近く得点することができるはずです。現状では卒業生と卒業見込みの学生にしか受験資格は与えられていません。門戸を開放して誰でも受験できるようにすべきです。
ついでに現役の英語教師には受験を義務付け、点数を公開してはどうでしょうか。日本の英語教師の何パーセントが満点を取れるのか、見ものです。
明治維新以降、白人系に近づきたいという意識が日本人に芽生えました。今の時代でも“ガイジン”といえばそれは“ブロンドヘアー”と“青い瞳”を意味し、中国や韓国人等アジアの同胞のことを“ガイジン”と呼ぶことはありません。さて、髪の色や瞳の色はアイデンティティー(identity)と密接に関係しています。同じ髪の色、皮膚の色で構成されている日本では、髪を染めたりカラーコンタクトレンズで瞳の色を変える行為には保守的(conservative)です。茶髪イコール不良という固定観念(fixed idea)があるからです。年末の紅白では“裸ファッション”が非難の的になりました。
さて、巨人が厳しいドレスコードの導入を決定、ピアスやサンダルといった清原ファッションの追放や穴あきジーンズなどの流行ファッションの禁止を定めました。「巨人軍は紳士たれ」には賛成ですが大切なのはグラウンド上でどんなプレーを披露するかです。ファンが求めているのはドレスコードではなく勝つことなのですから。
人種の坩堝(melting pot)であるアメリカでは仕事であってもプライベートであってもお互いに相手の国籍(nationality)を気にすることはありません。交流を深めるプロセスでお互いのルーツが判ることもあります。人種や国籍を背景に行動する時代から個人ベースで行動する時代に変化しつつあるのです。
私は日本人ですがそれを理由に交流を絶たれたり仕事で不利を被ったことはありません。国籍ではなく私の「人格」、「人柄」、「仕事ぶり」が私の評価に大きな影響を与える時代なのです。
日本人であれば無条件で受け入れられない、と考えている人は限りなくゼロに近いと思います。ただ、日本人のココが嫌いアレが嫌いという人はいます。集団で買春行為に及んだり公共の場所で喫煙をする日本人等々です。
Think Funnyのキャッチ・フレーズで東さんが当選しました。候補者がどの政党に属するか以上に、候補者の「人柄」、「人格」、「仕事ぶり」が新知事の評価を決めた、これが今回の選挙です。国籍で人を評価する時代が去りつつあるように、政党で候補者を評価する時代も去りつつあるのです。
今のテレビ局は番組を製作しません。下請けが番組を制作しテレビ局に納品します。制作会社は限られた制作費と視聴率というプレッシャーと闘いながら、局にウケル”良質“な番組を制作することになります。
データの捏造(forgery)が行われてもチェックが機能しなければ番組はそのまま放映されてしまいます。ウソの情報が日々テレビの画面から垂れ流されていることになります。
テレビは娯楽です。ある程度の誇張や演出は必要でしょう。この点は弁力と共通するところがあります。情報の捏造、これは罪です。
番組を観る側の姿勢も問題です。映像に対して人の脳は無力です。簡単に洗脳されてしまうのです。これがサブリミナル効果です。
7日放映の『発掘あるある大辞典Ⅱ』。納豆を朝晩に分けて食べるだけでダイエット効果があると紹介、翌日から納豆を大量に買い求める人が相次ぎ、品薄状態になりました。
テレビ抜きには考えられない現代人のライフスタイル。今回の騒動は我々に警鐘を鳴らしてくれました。
時代は明治、八百屋の店主であった長兵衛、通称、八百長は大相撲の年寄と囲碁仲間でした。囲碁の実力(competence)は長兵衛が勝っていましたが商売上の打算からわざと負けることで年寄のご機嫌をとっていたといいます。これが八百長の由来(origin)です。
1場所15日連続で行う大相撲、しかも年間6場所もあります。朝青龍が八百長をしたかどうかは定かではありませんが100キロを超える大男がぶつかり合う大相撲です。ガチンコ勝負では体がもちません。
今、“流行”の談合も八百長です。合法的(legal)な入札を装い、企業同士で八百長を演出します。談合が無ければそれこそ企業の“体”がもたないのでしょう。
そういえば『あるある大辞典Ⅱ』の納豆騒動、これも一種の八百長。もしかして日本全体が八百長?
日本の村社会は相互扶助が基本です。その実態が八百長だとすれば哀しすぎます。
謝る(apology)ことが好きな割に日本人は謝罪“会見”はあまり上手ではありません。不二家社長の会見などはアマチュアにも劣るものでした。社長自身があのレベルでは不二家の未来はありません。
さて、アパ代表元谷芙美子社長。耐震構造問題が発覚しての謝罪会見でした。帽子がトレードマークの元谷社長の頭には帽子はありません。地肌が見えるほど頭を下げ必至に謝罪をする姿をご覧になった方も多いと思います。
誠心誠意、謝罪をしようとする姿勢は人に伝わります。アレコレ言い訳をする人が多い中、ひたすら謝る彼女の姿はある意味立派でした。女性蔑視ではりませんが美人でないこともイニシャル・イメージ向上に寄与したと思います。“泣き“も有効でした。
最も弁力が要求される謝罪会見。不二家とアパグループの今後を見守りたいと思います。
カパルア(Kapalua)でゴルフに目覚めてしまった我が息子。ヒョロヒョロの体型ながら体重は28キロまで増加、クラブをねだられ、ついつい購入してしまいました。 親ってバカですね~。
カパルアのゴルフアカデミーで個人指導を行ったのが運のツキです。You’re just like Tiger!(ウッズにソックリですよ!)。初めてゴルフを習った先生にこんなことを言われれば誰でも嬉しいもの。息子は大はしゃぎです。私も小はしゃぎ。親ってバカですね~。
箱根宮城野裏の林道から20分ほど走ったところに、「いこいの森ゴルフパーク」があります。天候は快晴ですが極寒の中、打ちっぱなしの練習を付き合います。確かにフォームはウッズに似てる? 親ってバカですね~。
9歳にして100ヤード飛べば上出来ですかね。私の老後は彼のキャディー? こんな妄想を抱くなんて、親ってバカですね~。
給食費袋を家に忘れ下校してから学校に届けたことがあります。教室前の廊下まで来ると先生が教室で仕事をしています。給食袋からお金を取り出しソロバン(abacus)片手に計算をしていました。
先生になかなか声がかけることが出来ずに廊下でウロウロしていました。小学校1年のときです。ドキドキしながら先生に声をかけたことを鮮明に覚えています。給食袋を忘れることはそれほど一大事だった時代なのです。今流行の給食費滞納問題。いろいろな事情があるのでしょうが日本人は変わりました。モラルだけの問題ではない気がします。
さて、東京の秋葉原の「給食当番」のお話です。ここは昔の給食を再現して食べさせてくれるお店です。店長の一押しはあげぱんとカレーシチュウのセット。冷凍みかんがデザートです。当時、誰もが大好きだったクジラの竜田揚げ。1,200円と高めですがチョー懐かしい味です。昭和40年代はクジラが主食だったのですよ。なぜかお酒も飲める。お奨めのお店です!
詳しくはhttp://www.kyusyokutoban.com/
2007年ミスインターナショナル日本大会のテレビ放送を生徒さんと一緒に見ています。最終審査に残った10名のファイナリストのショートスピーチを教材に勉強です。
①拍手が鳴り止んで一瞬、間を置いてから話し始めること。このキホンが守られないと聴衆との呼吸は合いません。
②暗記した痕跡を残さないこと、これは重要です。ショートスピーチですから暗記は当然ですが自分のモノになっていないと本番ではすぐに悟られてしまいます。
③日本の大会ですから英語を話す必要はありません。話した英語が下手であれば二重にマイナスです。
④自然な笑顔を表現できるか、これが勝負を分けた気がします。清楚な日本人女性を十分に表現できたかどうか見比べると歴然です。
⑤スピーチの終わり方も大切です。その場を去るような動きはマイナスです。終わりの予感は目線で表し、一瞬の間を置いて移動する、これがプロの終わり方です。
僅か数十秒のスピーチでしたが優勝した白田久子さんは他のファイナリストを圧倒していました。
例えや比喩は使わない。これが弁塾の結論です。
スピーチは一発勝負です。書物のように読み返すチャンスはありません。一見、含蓄がある含みを持たせた表現はスピーチには不向きなのです。
故事成句(maxim)やことわざ(proverb)等も同様です。事実、欧米人のスピーチでは、ことわざはあまり使いません。
「女性は産む機械」。柳沢厚生労働相は「分かりやすいよう例え話」を使ったと説明していますが、これは“差別”や“蔑視”の次元を超えた言葉の“暴力”です。その後「本意でないことはハッキリしている」と釈明しましたがハッキリしているのはこれが彼のホンネだったということです。そうでなければこんな発言をするはずがありません。思うのと言うのは大違いです。
私がこの国の王様だったらお家断絶の上、即刻打ち首にするところです。
日本の女性が子供を産まなくなった理由が分かる気がします。
都知事の交際費にメスが入りました。たしかに都知事の飲食代は“庶民感覚”からはかけ離れています。容認するわけにはいきません。都参与など身内との会食が多いのも問題です。
一方で都知事は“庶民”でないことも事実としてあります。世界都市、東京を司る代表、それが都知事です。石原氏は日本の顔でもあるVIPなのです。“庶民感覚”をVIPである都知事に当てはめて考えるのはいかがなものでしょうか。
料亭での会食が非難の矛先ですが料亭での話は外に漏れることはありません。それが料亭なのです。フランス料理を食べてワインを飲んだことを非難すればそれこそ世界の笑いものです。一流の店で食事をすればそれなりの費用はかかるのです。庶民感覚では都知事が気の毒ですし、上限無しでは税の無駄遣いです。要はどこで線を引くかの問題です。しっかりした会食のルールを決めれば解決すると思うのですが…..
私の息子はNOVAキッズに通っています。NOVAの講師は皆、大卒の“ちゃんとした先生”です。NOVA側の説明です。
英語のネイティブ・スピーカーにとって日常英会話を教えることは難しいことではありません。一体どんな理由があって彼らが日本にやって来るのか考えてみてください。わざわざ極東(Far East)の地に来る理由は?
日本文化に魅了されて日本に来る人もいるでしょう。日本人配偶者(spouse)の方も少なくありません。健全な外国人がいる一方で、故郷で仕事がないという理由で日本にやって来る人も多いのです。簡単な英語を教えるだけで数千ドルの給与をもらえ、しかもモテル。彼らにとって日本はオイシイ国なのです。これが実情です。
NOVAの外国人講師らが大麻取締法違反等の疑いで逮捕されました。先生の不祥事というより麻薬の常習犯が“先生”になってしまったという感じでしょうか。