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女子プロレスラー、ジャガー横田さんが男児を出産(deliver)しました。高齢なだけでなく子宮筋腫を乗り越えてのご出産、おめでとうございます。
私もジャガーさんのご主人と同様、息子の出産に立ち会いました。最近流行のビデオ片手の立会いは苦手なので私は分娩室の片隅で静かに妻の“応援”をしました。扁桃腺(tonsils)が腫れ39度の高熱をおしての“応援”でした。
実は11月に産気づいた妻は入院をしたのですが生まれる気配が余りにもないため、一度退院した経緯があります。本格的な陣痛が始まったのは妻がパチンコをしているときでした。
私の携帯に妻から電話が入ります。パチンコが出すぎ足元のドル箱が邪魔で身動きが取れないという連絡でした。店に入ってみるとあらまあ、30箱以上のドル箱に囲まれてまだ出続けているではありませんか。隣に座った私まで千円で大当たり!二人で閉店まで打ち続け合わせて25万円も勝ってしまいました。
息子が生まれたのはその翌々日のことです。「足がむくんでいるのは心配ですが母子共に健康です」とは担当の先生談!!!まさかパチンコをしていたなんて言えませんよね。そのとき生まれた息子も今月で9歳になります。ゲーセンでパチンコをするのが好きなのはなぜ?
第15回アジア大会がドーハ(Doha)で開幕しました。93年サッカー「ドーハの悲劇」が思い出されます。ドーハはペルシャ湾の中央に突き出した半島に位置する小国カタール(Qatar)の首都で、秋田県とほぼ同じ大きさ。水道、電気、教育は無償、医療費も原則無料という充実ぶりです。国名の由来はアラビア語のqatura「噴出」。
石油と天然ガスに依存する経済体制で国民一人当たりのGDPはルクセンブルクを越えて世界第1位とする言説もあるほど。インド、パキスタン、イランなどからの労働者がカタール国籍を持つ総人口より多く外国人労働者に大きく依存しているのが特徴です。
「高級車に乗ったカターリーが乱暴な運転をし、後ろからクラクションを鳴らして威嚇する。スーパーのレジでは当たり前のように最前列に割り込む」とは現地日本人の印象だとか。それもでも「インシャーアッラー」(神のみぞ知る)で片づけられてしまうから笑えます。
イスラム教を背景にお酒も豚肉も禁止、日本から送られる書籍にも厳しいチェックが入ります。少年マガジンのような巻頭グラビアも黒く塗りつぶされる徹底ぶりです。インターネットにもプロバイダーによる厳しい検閲(censorship)が入ります。カタールはまさにイスラムの国なのです。
1969年の夏、アポロ11号は人類初の月面着陸を成し遂げます。アメリカ航空宇宙局(NASA)は宇宙船に付着した殺菌の洗浄、消毒にポピドンヨードが有効と判断、さらに海洋汚染への配慮からポピドンヨードの消毒剤を船体に注ぎ洗浄を行いました。
ポビドンヨードとはポリビニルピロリドンとヨウ素の化合物でこれがうがい薬で有名なイソジンの有効成分です。ポビドンヨードは、殺菌消毒剤の影響を受けにくいと言われている微生物や細菌に対しても効力を発揮してくれます。
体質的に扁桃腺が腫れやすい私にとってイソジンは必需品(necessities)です。冬場のこの時期、以前は休講を出しやすかったのですが“努力”の甲斐あってこの数年間は風邪で寝込むことはなくなりました。自宅では暖房はつけません。毛布をかぶりながら皆ブルブル震えています。
アレ。息子が鼻水を出しています。風邪かな?
「パパ。寒すぎて風邪ひいちゃったよ」
「未成年者の福利を危険にさらした罪」。13才未満の子供をホテルや車中に“放置”してはいけないというアメリカの法律です。自宅も例外ではありません。日本の“お留守番”はアメリカでは“放置”の罪になるのです。
一昨年の夏。マンハッタンでテロ騒ぎがありラガーディア空港が終日閉鎖されたことがありました。翌日の空港は大混雑、我々の便は2時間遅れでデトロイトに向います。息子と私は同じ便の別々の席に座りました。
航空会社の一方的な都合です。デトロイトに到着後、私は一人、乗り継ぎカウンターに走ります。予定のシアトル行きの便が既に離陸していたため手配を急がなければならなかったのです。
そのとき“事件”は起こりました。アメリカ連邦捜査官?と名乗る男が私を拘束する、というのです。なぜ?
「息子さんはどこですか。あなたは息子さんを機内に“放置”しましたね。事実を認めますね」
やり取りの中で私は“放置”はしてはいないという主張を繰り返しました。でも認められません。認めなければ逮捕するというので仕方なく私は機内に戻りました。鬼のような顔をしたアテンダントが息子を抱いて座っていました。
幼児虐待(child abuse)、家庭内暴力、喧嘩が絶えないアメリカでは私の行動は明確な“放置”なのです。
教員免許制度にメスが入ります。これまでは“終身”だった免許の更新期間は5年、安部首相が唱える「教育現場からダメ講師を排除し教育の質を高める」は実現できるのでしょうか。
“ダメ講師”を排除するだけなら現役の生徒に聞くのがいちばんです。生徒の支持率(approval rating)はひとつの目安になるはずです。卒業した生徒にアンケート調査をすることも有効でしょう。授業見学も一般に公開すべきです。裁判の傍聴と同じです。一定の手続きをすれば誰でも見学できるようにするのです。
免許更新には賛成ですが何を基準に更新を許可するのかが見えてきません。中央教育審議会の案では「大学での研修30時間」を義務付けるようです。現場を把握していない大学側に何ができるのでしょうか。
学科別の検定試験も講師に課す、これも有効だと思います。英語であれば全員にTOEIC受験をさせ点数を公開するのです。
教員だけでなく医師、弁護士など全ての専門職を更新制度にすべきだ私は思います。
部分的水素添加の植物油で揚げたフレンチ・フライ1人前は8グラム、また、チキンや魚のフライを含むファースト・フードのメニューには10グラムのトランス脂肪酸が含まれています(メリーランド大学/M・エニグ博士)
トランス脂肪酸はマーガリン、クラッカー、パ ン、ケーキ、レトルトカレーなどの加工食品によく使われているため私たちは知らない間に危険なトランス脂肪酸を日々摂取していることになります。
トランス脂肪酸は自然にない変異した分子構造をしています。人間の体はこの脂肪酸を代謝できないため体内に残ってしまうのです。その結果、悪玉コレステロールが増加、動脈硬化や心臓疾患のリスクが高まります。
ニューヨーク市は5日レストランやファストフード店でのトランス脂肪酸の使用を原則的に禁止、米食品医薬品局は食品中の含有量を表示するよう義務付けました。
オランダでは既にトランス脂肪酸をを含む油脂製品の販売が禁止されています。
東京都の食品安全情報レポートでは「都民の食生活の欧風化により脂肪摂取量が増えているためトランス脂肪酸摂取量の増加が予想される」とか。日本の対策は遅れています。
1940年12月7日早朝、パールハーバーに停泊していた戦艦アリゾナ(Arizona)は1177名の乗務員を擁したまま海底に沈みました。船体の引き上げは行われず船体の上にドームがかぶせられ記念館として保存されています。重油が今でも流れ出し綺麗な海に漂っているのが印象的です。
シアターでは真珠湾攻撃当時のドキュメンタリー映画を見ることができます。上映前にボランティアのおじいちゃんが映画の説明をしてくれます。当時の唯一の生き残り軍人さんだと知り、身が引き締まる思いをしたことがあります。
毎年この日に行われる追悼式では犠牲者一人一人の名前が書かれた紙が用意され参列者がそれを一枚ずつ取り、祈りを捧げます。半世紀以上も前に亡くなった見ず知らずの人のために祈ることで真珠湾攻撃を単なる歴史上の出来事ではなく失われた命の問題として考えるようになるのだと思います。合掌。
日本では弁護士の資格が必要な代理人ですがアメリカではその必要はありません。選手会での書類審査をパスすれば誰でも代理人になることができます。アメリカのほとんどのプロスポーツ選手がこの代理人に年俸交渉を依頼しています。年俸の約5%が代理人の給料になるというのが一般的です。
松坂の代理人スコット・ボラス氏は年俸1,500万ドル(約17億4,000万円)前後を要求、それに対して、レッドソックス側は年俸700万ドルから800万ドルを提示したと噂されています。日本のメディアはその隔たりに騒いでいますが“契約社会”のアメリカです。驚くほどではありません。弁力が即お金になるアメリカ社会をよく反映している現象です。
代理人の仕事は年俸交渉だけではありません。選手が仕事に没頭できるよう求めに応じて秘書的な仕事もこなします。休暇中のチケットを手配したり、自動車の修理を請け負うことさえも代理人が行うのです
松坂の交渉期限は14日。どんな結末が待ち受けているのか、楽しみです。
英語圏の人々は「旅行」のことをescape(逃避)と呼びます。情報誌やネットではescapeの文字が躍ります。Tripは比較的短い旅行を指します。journey(放浪)は“寅さん“のような気まぐれな旅で用いられる単語です。
生まれ変わることを信じてあの世へ「逃避」する若者が目立ちます。いじめに耐えられなければ学校から「逃避」するのも選択肢の一つです。しばらくの間、それこそ“寅さん”のようにフラッと旅をしてもいいでしょう。「逃避」にルールはありません。決まった日に戻ってくる必要はなのです。
日本人は帰りの日程を決めてから旅の計画をたてます。旅先での気まぐれは許されません。日本人の生き方と旅の方法は似ています。社会が定めた“旅程”から外れることに必要以上に神経質です。
わが息子の学校生活がハチャメチャで担任の先生から呼び出されてしまいました。お仕置きに1年くらい休ませてお寺にでも預けてしまいましょう、と提案すると先生の方がオロオロしてしまいました。長い人生です。急ぐ必要はありません。小学生時代に小坊主の経験をしたなんてお洒落じゃあないですか。
あの世に「逃避」する若者も、視野を広くとらえ、この世に「逃避」する方法を考えてはいかがでしょうか。仮に生まれ変わることが出来たとしても理想の人生が待っている保障はないのですよ。
一度でも中国を旅したことがあれば日本の中華料理が本場とは違うことに気づきます。日本の中華料理の多くは広東料理を日本人が食べやすいようにアレンジしたものです。中華料理には広東以外にも上海、北京、四川等々、場所や地域によって様々な種類があります。
日本で人気の春巻、餃子、焼きそば、シュウマイなどは3度の食事というより日本の“おやつ”に当たります。小腹が空いたときに食べるものです。麻婆豆腐は四川料理の代表ですが本場の麻婆豆腐は舌が焼けそうになるくらい辛く、日本の麻婆豆腐とは別物です。杏仁豆腐は必ずしも人気デザートではありません。
さて、日本の農水省が世界にある和食レストランを「正しい和食」と認証する制度の導入を検討しているようです。「食材や調理法が本来の日本食とかけ離れた料理を提供している日本食レストランが増えているため」という説明です。
食文化に役人が介入すべきではありません。日本の中華料理が“正しい中華料理”ではないなどと中国人は文句は言わないでしょう。
農水省の役人はカリフォルニア巻を食べないのでしょうか。
我が子の誕生日。「安いモノは御免だよ!」などと生意気です。これまでいちばん喜ばれたのがアンパンマンの綿飴製造機でした。そんな息子も早9歳、少しは気の利いたプレゼントを用意しなければなりません。悩みます。
カズル(kazzle)を選びました。1~9の数字を並べてゆく数字パズルゲームの携帯ゲーム版です。問題数は100万通り以上、らくらく操作のタッチペンで、いつでもどこでも頭の体操ができる人気ゲームです。お肉が大好きな息子です。久々に八王子で鉄板焼きを食べることにします。雰囲気が素晴らしいことで有名なお店です。お酒の味も少しは分かり始めたのでしょうか、白ワインを美味しそうに飲んでいます。まだまだ箸が上手に使えない子供ですがレストランでは上手に食べてくれます。スタッフの方たちが揃ってHappy Birthdayを歌ってくれました。 素晴らしい誕生日です。
久々に肩車でもしてあげようと張り切った私が愚かでした。背中にシップをして今日は早く布団に入ることにします。
今日12月12日は「漢字の日」。「1212」が「いい字一字」と読めるという語呂合わせにちなんで制定されました。
1995年以降、その年の世相を象徴する「今年の漢字」を全国から募集、この日に京都清水寺で発表されます。
平成18年の漢字は「命」。
自ら命を絶つ若者、親の子殺しや子の親殺し、安易な飲酒運転による交通事故死などが異様に目立った年でした。
私の祖母は信心深い女性でした。立派な大人になり世の中に尽くしなさいが口癖でした。祖母によれば人は皆、親を選んでこの世に生まれ出てくるそうです。この世に生まれたことを素直に感謝し、出来得るなら人々に奉仕し喜んでもらえればこれほど素晴しい人生はありません。
広い意味での宗教教育が今こそ必要なのかもしれません。
宮崎県の官製談合事件で前知事安藤忠恕容疑者が辞職、出直し知事選にそのまんま東さんが立候補を表明しました。
think funnyというキャッチフレーズは斬新です。日本語に訳すのがやっかいな英語ですがこれまでとは違ったモノの見方をしよう、という彼の野望が感じられる標語で私は好きです。
東さんといえば過去のハレンチな事件や暴行事件が思い出されます。自らのホームページでそれらはメディアがつくった誤解だと釈明しています。都知事選の立候補者が“前科者”ではthink funnyのキャッチがギャグになってしまいます。
イメージが当落を左右する選挙。それに備えた釈明なのでしょうが記者会見でしっかりした説明をしたほうがよかったと思います。彼のマニュフェストを見る限り真剣に国政に参加しようとしているようです。この点は評価に値します。
汚職に染まった宮崎県を一新できるかどうか、新たな対抗馬が出現すればそれこそfunnyな選挙戦になることでしょう。注目の選挙区です。
来週からアメリカコミュニケーション学会の会合に参加します。渡米の際はカードだけでは不安なのでTCを購入しますがこのTCが曲者です。手数料が高い。成田空港でTCを買う度に損した気分になります。1%の手数料はどうにかならないのでしょうか。
ネットで検索するとTCのデリバリーサービスを提供する業者が見つかりました。自宅やオフィスまで宅配をしてくれて、しかも手数料は額面の0.5%。便利な世の中になりました。
さらにいろいろ調べるとさわかや信金ではナント米ドルのTCに限り手数料がゼロ!弁塾近くのさわやか銀行に走ります。カウンターで書類を書き込み75番の番号札を持ってルンルン気分の私でした。
待つこと20分。カウンター奥から支店長らしきオヤジが私の名前を呼びます。聞けばTCの在庫が支店には無く本店から輸送するので1時間ほど待ってほしい、というのです。午後の指導があるので弁塾に戻ります。
経理の宮元さんがポツリ。「さわかかさんは他の銀行よりレートが高いのよね」。 エッ!外国為替って一律じゃあないの!? 手数料がゼロでもレートが高ければ意味ないじゃん、さわかや信金さん!合掌。
1960年代、米軍は大量の枯葉剤を散布、ベトナムの新林や田畑を破滅に追い込みました。「枯葉作戦」です。
アメリカ政府は今でも枯葉剤と奇形児出生の因果関係は認めていません。当然、戦後補償も行っていません。枯葉剤による人的被害に関してメディアも積極的には取り上げないためベト君、ドク君のことを大半のアメリカ人は知らないのです。
枯葉剤の影響とみられる結合双生児として“二人”は1981年に誕生、弟のグエン・ドクさんが16日午前ホーチミンで結婚式を挙げました。兄弟は、88年に日本赤十字の医師も立ち会い12時間に及ぶ分離手術に成功しましたが、兄のベトさんは脳症の後遺症で寝たきりの状態が続いています。
枯葉剤はアメリカのダウケミカル社製ですがその原料を日本の企業が提供したという噂が真実だとすれば大問題です。
温泉(hot spring)好きの日本人。ついつい“天然温泉”という言葉に騙されがちです。温泉は源泉から湧き出たものですからそもそも全てが天然なのです。ホンモノの温泉であっても循環方式であれば効能はほとんど期待できません。レジオネラ菌も心配です。
ホンモノの温泉は“源泉掛け流し”のみ。源泉から引いたお湯をそのまま手を加えずに放流しているかどうかで勝負は決まります。加熱したり水を加えるのはそもそもルール違反なのです。
源泉を掘り起こしたりその権利を保有するには数千万円から数億の資金が必要です。そこで、多くの温泉宿は源泉を一定量使用する“利用権”を購入し経営を行っています。一種の“賃貸温泉”ですね。それでも数百万の初期費用(initial charge)と使用する湯量に応じて毎月の経費がかかるのです。温泉宿の経営はたいへんなのです。
草津温泉の土産物店で販売されている「湯の花」。その多くが硫黄に炭酸カルシウムを混ぜて製造したり、近隣の温泉の湯の花だったことが分かりました。包装には「源泉から採集された天然湯の花」と表記されていたようです。温泉街の衰退は歯止めがかかりません。
機内専用のPC接続ケーブルを忘れてきました。機内では98ドルで販売していると聞き急遽、空港内のショップで購入しました。機内でタバコが吸えた頃にはコーヒーを飲みながら本を読むことが最大の贅沢でしたが最近では仕事をすることにしています。
機体整備のため30分遅れでUA880便がホノルルに向います。食事を済ませしばらくすると機体が大きく揺れ始めました。気流が原因で揺れることは日常茶飯事です。しかし今日の揺れ方は尋常ではありません。アテンダント(attendant)の方たちもシートベルトをして座っています。機内アナウンスもないまま機体はグラグラと揺れ続けます。テーブルの上に置いたノートが床に落ちます。シートベルトをしているので左足でノートを押さえるのが精一杯、仕事どころではありません。心の中で手を合わせ無事を祈ります。恐怖のフライトでした。
窓の外からは薄っすらと朝焼けが見えてきました。朝食は出されないまま間もなく到着です。ホノルルからいつものようにミネアポリスに向います。次の便まで12時間の“待ち”にはもう慣れました。
ホノルル到着が朝の7時、次の便まで12時間を空港内で過ごします。NWのラウンジで爆睡して“叱られた”ことがあるので座ったまま仮眠します。空港内は完全禁煙、スタバのラテも美味しく飲めません。
ホノルルを基点に航空券を購入するメリット、それはルート変更の気軽さです。遅延(delay)は日常茶飯事のアメリカです。日本からフィックス(FIX)の購入すると一切のルート変更ができません。ビジネスクラスの価格は日本発券の半額でしかも利便性が高いためあえてホノルル発のチケットィを購入するのです。
今やEチケットの時代、パソコンでチケットの予約から変更まで簡単に操作できる時代になりました。
米国内の機内食はなぜかいつもイタリアンです。イタリアンと言ってもパスタ系やラザニアで、どぎついチーズの香りがキャビン中に漂います。
8時間のフライトを経てミネアポリスに到着しました。便を乗り継いでNYに向います。
国際ローミングができる旧ボーダフォンの携帯は音質が素晴らしく私も愛用していました。ソフトバンクに変更後、音質は劣化しましたがYahoo Japanがボタン一つで検索できるのは魅力です。
移動中にノートを開けるのは面倒でも携帯なら気軽にアクセス可能です。亀田選手の防衛戦は携帯からリアルタイムで“観戦”することができました。
JFKから地下鉄でマンハッタンに入ります。評判の悪かった地下鉄ですが新車両導入や駅の改築等でサービスが向上しました。料金は2ドルの定額です。地下JFKからマンハッタンも僅か2ドルで移動できるわけです。メトロカードの購入機も日本語で表示されるため迷わず購入することができます。ペンシルバニア駅やグランドセントラル駅以外、地下鉄の駅にはトイレはありません。
クリスマスシーズンのマンハッタンはホテルも大混雑、宿泊費も軒並み高騰します。狭くて汚くて日があたらない部屋に300ドルも払う気はありません。すぐ隣のニュージャージー州に行けばマリオット(Marriot)に半額以下で泊まれます。
ファッションの街ニューヨーク。アバクロ(Abercrombie)がやはり断トツの人気です。カジュアル衣類が安いアメリカにあって高級ブランドのアバクロは不動の地位を築き上げました。頭からつま先までオールアバクロの若者もよく見かけます。
ユニクロがニューヨークに進出しました。日本より3割ほど価格が高いのには驚かされます。 GAPやOLD NAVYよりもユニクロのほうが高級品?
さて、アバクロと並んで今、最もHOTなブランドがH&M(アッシュ&エム)です。数十ドルでそのシーズンのトレンド商品が手に入る手軽さがニューヨーカーにウケているのです。H&M上陸以来 ディスポーザブル・ファッション(disposable fashion)という言葉も生まれました。ニューヨーカーの中には1シーズン限りのトレンドものなら激安のH&Mで十分という認識も浸透、お金をかけなくてもお洒落に見えるという新しいスタイルが出来上がっているのです。
1947年にスウェーデンで設立されたH&Mは現在24カ国に1,300店舗以上を展開、ステラ・マッカートニー、ヴィクター&ロルフなどの有名デザイナーともコラボレーションを発表してきました。日本上陸は2008年秋になりそうです。
ニューヨーク大学(NYU)はマンハッタンの南部、グリニッジ・ヴィレッジやソーホーなどのファッションの中心地にあり、全米の高校生に最も人気のある大学の一つです。名門私大コロンビア大学と比べると実学に強いイメージがあります。全米トップ5のロースクールや全米トップ15のビジネススクールが有名で、「不動産」、「出版」、「スポーツビジネス」など専門教育でも秀でています。卒業生及び教員の中からこれまでノーベル賞受賞者を20人輩出しています。
NYUは生涯学習プログラムの分野でもパイオニア的存在です。午後6時以降の講座も充実しており働きながら大学に通える環境が整っています。ニューヨークという場所柄、弁力関係の講座が充実しています。「ボイストレーニング」、「即興スピーチ」、「説得力強化」などの講義が人気です。弁力の重要性に気付いているアメリカと気づいていない日本の差を痛感しました。一日も早く日本の弁士教育プログラムを充実させなければなりません。
弁力研究が思う存分できる国、それがアメリカです。人種の坩堝(melting pot)であるアメリカでは弁力不足は死活問題(matter of life and death)なのです。大袈裟な話ではありません。
明治維新以降の日本は様々な学問を“移植”し近代化に成功します。日本は豊かな国になりました。一方、教育の現場では不幸な事件が起きています。その多くはコミュニケーション能力不足から生じています。日本語が話せるからといってコミュニケーション能力があるとは限りません。広い意味での弁力は意識的にトレーニングしなければ開花しません。「弁力教育」を軽視してきたツケを日本は今、払わされているのです。
小学生の頃からプレゼンや発表の機会を多く設け、丁寧に自己主張ができる日本人が求められています。先生の話を黙って聞くのが“良い子”であった時代の価値観(values)は既に崩壊しました。
生涯アメリカに滞在し弁力研究に人生を捧げる、そんな誘惑に駆られこともありますが、同時に母国日本のことも気になるこの頃です。
ラ・ガーディア空港から西海岸経由でホノルルに戻ります。
学NYUで仕入れた弁力関係の書籍、ドリル類がスーツケースに詰まっています。年内に読破し来年度の弁塾のテキストに“移植”する作業が近々の仕事です。弁力理論の体系は数年で変化するものではありませんが若手の論文、書籍にはすべて目を通すのが私の流儀です。
ホノルルで家族と合流、1週間振りに会う息子の顔は真っ黒に日焼けしています。勉強より波遊びが楽しいのでしょう、少し大目に見てあげることにします。
我々家族が滞在するのはアラワイ川沿いのアパートです。それでもビーチまでは歩いて5分程度ですから不便は感じません。サンセットと夜景が綺麗です。
語学留学で日本からやって来た皆さんと勉強するのは年内は午前中1時間のみ、午後は自由に過ごすことができます。周辺は物価が高いので買出しはもっぱらダウンタウンのチャイナタウンへ。熟れたパパイヤが一個60円、箱ごと買って車に積みます。テロ以降、チャイナタウンはスラム化しましたが周辺の再開発とともに賑わいを取り戻しつつあります。
学生時代から通っているドラゴン(中華料理屋)で早めの夕食をとります。満腹になって支払いは4人で計38ドルでした。
サンタクロースは新幹線の100倍のスピードで世界中を駆け巡っているそうです。暑苦しい格好をしているサンタさん、ハワイの暑さ対策は大丈夫なのでしょうか。
9歳の息子はサンタの正体を知っています。でもプレゼントは欲しいようです。おもちゃのウクレレ(ukulele)を購入しそっと枕元(pillow)に置いておきました。朝起きると「パパ有難う!」とキスをしてくれました。下手なウクレレの音が耳元に響きます。
息子が通う小学校ではサンタの正体論争(dispute)で大騒ぎ、クラスメイトの一人が泣き出してしまったらしいのです。サンタの夢を壊してしまった犯人はこの私です。反省。
/サンタはいるんだよ。でも忙しいから世界中の子供たちにプレゼントを配ることはできないんだ。だからパパやママが代わりにプレゼントを買ってよい子の枕元にそっと置くんだ。もしホンモノのサンタが来てくれたときは金の鈴が箱の中に入っているんだよ/(福澤パパ作)
こんな話を息子は信じてしまいました。やはりまだ子供です。クラスメイトのクリスマスプレゼントの中にはみな金の鈴が入っているのでしょうか!
悲しいことがあると皆、海を見に行きます。
その理由を私はManaという概念に見出しました。「マナ」(Mana)とは生きる力、魂、月の精、宇宙エネルギー、魔法など、宇宙に存在する、「在るもの」すべてを表す言葉として用いられています。この世の全てのものには「マナ」が宿っています。ハワイアンはかつて浄化の儀式として早朝の海に入りました。
身につけていたレイ(lei)を海に流すためです。すると抱えていた悲しみがレイとともに流れてくれるのです。海の「マナ」が心を癒し浄化してくれると人々は信じていました。
夢を抱くことも「マナ」と関係があります。夢をあきらめた途端に「マナ」は消えてしまいます。気持が途切れそうになったり諦めかけたりしたとき、人は強い「マナ」を求め海や山へと旅します。
人が発する言葉にもマナがあります。強いリーダーシップを発揮し戦闘やスポーツでは連戦連勝といったようなことは全て強いマナと関係があるようです。
弁力とマナは大いに関係ありそうです。
Millionaireの再放送(syndication)が放映されています。一緒に回答してみますが5問目でリタイアー、皆に笑われてしまいました。
ミリオネアは世界53の国と地域で放送されてきた番組。本家はイギリスのWho wants to be a millionaire?です。アメリカABCは2004年に賞金を10倍の1千万ドル(約12億円)にアップ、期間限定で「スーパーミリネアー」が放送されました。
日本の「クイズ・ミリオネアー」ではみのさんの独特の「間」が売りですがアメリカでは司会者が即、結果を知らせます。文化の違いですね。途中で勝ち逃げする場合はWalk awayと言い、「ドロップ・アウト」という言葉は使われません。Walk outをする人もかなりいます。
スーパーミリオネアーではDouble Tip(一度間違えても答え直しが可能)やThree wise men(別室に控える知識人に答えを聞くことが可能)が加わりドキドキ感を演出しています。
日本では規制のため一人当たりの賞品の最高額が200万円以内と決められています。テレフォンで登場する4名を加えることにより計1000万円という賞品総額になっています。
さあ、明日の再放送では何問正解できるでしょうか。
「状況説明」ではなく「意志伝達」に力点を置く、これが上手な英会話をするコツです。
「道に迷った」はI got lost.と言います。これは「状況説明」です。「困った状況」は伝わりますが、どうしたいのか、つまり「意志伝達」が十分ではありません。Hilton Hotelと叫べばヒルトンホテルの場所が知りたいという「意志」が相手に伝わるわけです。日本の学校で教える英語は「状況説明」型が多いのが特徴です。
言いたいことをズバリ言う、これができれば会話は楽になります。
会話の流れを止めないことも大切です。Pardon? と言えば相手は同じ言葉をくり返したり、もっと難しい英語を話してきます。これでは会話が続きませんね。恥ずかしがらずに英語を口から発してみましょう。相手も何らかの英語を返してきます。くり返しているうちに会話が噛み合ってくるはずです。ドンチンカンで大丈夫。とにかく喋り続けることです。
日本から英語を学びに来た生徒さんは中学生から年配の方まで様々です。皆さん、英語は難しいものだと思い込んでいるようですが、3ヶ月もすれば誰でも日常会話はできるようになることをお話しました。
私の恩師であるDr.Moriは破産法の専門家として米国で活躍されている方です。ホノルルに滞在されていると聞き、携帯に連絡を入れます。
/頑張っているかね、福澤君。君ね、一流の人間と付き合っていてはダメなんだよ。分かるかね。一流じゃあね、君もせいぜい一流にしかなれないんだよ。
相手を選びなさい。超一流の人間を相手に超一流の仕事をする準備はできているかね。君が一流に“堕ちて”いくのを黙って見ているわけにはいかないわな。弁塾の本校をアメリカに出してドドーンとやらなきゃね。協力するぞ/
余りの迫力に私の弁力指数がゼロを振り切ります。「一流に堕ちる」というフレーズが新鮮に響きました。
/君、今、ホノルルにいるのかい。何をやってるかね。私は急用で東京に戻ってきたところだよ/
タイミング悪っ!
思えば28年前、先生の指示で私はJ.F.ケネディー大統領の演説を暗記、渋谷駅前のハチ公にまたがって絶叫したのでした。白人の“聴衆”が数名、拍手喝采してくれたことは今でも鮮明に覚えています。人前でアガルことはこれで克服できたのです。
“patient”「辛抱強い/我慢強い 」という英語。日本では高校で習う単語ですが、会話の潤滑油の役割をしてくれる言葉です。
Thank you for having been patient.(お待たせして申し訳ございません)。
不本意に相手を待たせてしまった場合など、この言い方をすれば相手も喜んでくれるはずです。wait「待つ」という単語よりも相手に好印象を与えてくれる魔法のフレーズです。イラついた人でもこの英語を耳にすればたいていは納得してくれます。Sorry(ごめんなさい)を連発する日本人が多いですがこれではよい人間関係は築くことはできません。
物腰が柔らかい日本人の口から丁寧な英語が飛び出せば、それだけで“民間外交”の役割は果たしていると思います。旅行者の印象は即、その国全体の印象になるのです。
「今日も日記を読んでいただき有難うございました」もThank you for having been patient.で言い換えられます。面白くない日記だったとしても読者の方は納得していただけるはず?
イヤー・エンドと元旦は完全休養です。
アパートメントでは日本語放送は繋がりません。どうしてもNHKの紅白歌合戦が観たいという家族の要望に応えMariottに部屋を確保します。観光客が押し寄せるこの時期ですがフロントに頼み込んで(beg)どうにか1部屋確保できました。部屋番号はナント、1313。こんな番号もあるんですね。
無線ランがうまく繋がらない? サポートに電話を入れます。PC用語の連発で会話がスムーズにいきません。福澤先生、危うし。CNNのHPが開くのに日本語のページが開かない、なんじゃそれは? Yahoo Japanを開いてもTry againの画面が出るだけです。2時間の“格闘”の末、一度、電話を切ります。
部屋に通訳の女性が訪ねてきました。「英語でお困りですか?」。「英語じゃない!PC用語が分からんのじゃ!」と心の中で叫びつつお引取り願います。ああ、虚し!
気持を奮い立たせもう一度、サポートに電話します。えっ!年末の混雑で無線の接続がうまくいってないだって。有線でGo! あっ、繋がった! 簡単ざんすね。さっきの2時間は何なの、ねえ、教えて神様。
あっ! お部屋のテレビでは紅白は観られないの? ホテルなら日本のテレビが観られると言ったのは誰じゃ? ああ、そうか。それは私でした、皆さん、御免なさい。